2014年3月8日土曜日

【富士急6000系PETIT撮影記事】ミ※ーカ電車=ヤンキー説


 先日来つらつらと考えていて思いついたことがある。「ミ※ーカ電車に見るヤンキー文化との近親性」ということ。九州から始まり各地の地方私鉄でもてはやされる「ミ※ーカ電車」はたいへん「ヤンキー的」な存在なのではないか。

 なお、ここでいう「ヤンキー」はもちろん、お米の国の人たちの蔑称ではなく、我が国の人々をさす。ただし中高生ばかりではない。また最近の言葉でいうところの「ガチヤンキー」ばかりではなく、「ソフトヤンキー」「マイルドヤンキー」(*1)といった「ヤンキー的なものが好きな人たち」を含めていると考えていただきたい。


外見的な近親性
  • 目立つために伝統的なスタイルに反した塗装を採用する
  • 欧文を多用し装飾に用いる、あるいは日本的な意匠にこだわる
  • 豪勢に見える内装へのリニューアル

 ヤンキーファッションの基本は、昔なら「怖そうに見える」ことであったろう。いまならおそらく「アゲアゲであること」なのではないか。いずれにせよ目立つファッションは、伝統への反発として用いられる。ミ※ーカ電車の大多数は採用された私鉄の標準塗装ではなく、奇抜なカラーやデザイン、あるいはキャラクターを用いて目立つことが意図されている。
 そしてまた、意匠に欧文表記を取り入れるのは、軍用機の表記の模倣なのかもしれないが、実用性は一切ない(*2)ところに洋楽を聴き始めた中高生が、言動にもギャングスタイルを取り入れるようなものにも思える。また、なかには日本文化にこだわりを見せて日本語の列車名を採用し外装にその表記を大きく入れる(*3)ことも、暴走族的な漢字を多用した落書きに似ている。ヤンキーの人たちには浜※あゆみやEX※LEなどを好む者が多いが、基本的に文化的にも内向きで国内志向だ。
 さらに、その車内に、従来は重さを避けるためと安全性のために避けられていた木材を使用し豪華に見せるのも、ヤンキー車に見られるこだわりを彷彿させる。ご存じの通り、ヤンキー車は室内履きを設ける者もいるほど、内装に手をかけるのだ。



存在としての近親性
  • 地方都市を中心に流行している
  • 爆発的な流行性を持つ

 そしてまた、ミ※ーカ電車を採用するのはいずれも地方私鉄であるというところ。話題作りと増収の材料に悩む地方私鉄にとって魅力的であるから、という理由はもちろんわかる。都市(特に首都圏)の電車はミ※ーカ電車にせずとも人が多いから乗ってもらえるからだ。とはいえ、この地方での流行という点は、ヤンキー的な地元で早く就職し早く結婚する地元志向を思わせないか。ヤンキーは地方都市にいるけど、首都にないでしょ。また、特定の地方ではなく各地の地方(それも、地方都市)で同様のスタイルが取り入れられることも同様だ。
 さらに、地方私鉄にとって大変魅力的らしく強い伝播性を持つところも、ヤンキー志向が持つ根強さに重なる気がする。

効用の近親性
  • 地方私鉄における増収への貢献

 誤解のないようにここで伝えたいが、ヤンキー的なものは決して否定されるべきものではない。地元就職し早くに結婚して子どもが多く、ミニバンなどの大型の乗用車を購入しや地元の大型小売店や地元での娯楽消費など、地元経済活性化に貢献していると論じられることはご存じの通り。生活設計として堅実な生き方をしている人たちだともいえる。ミ※ーカ電車もその地方私鉄では話題となり、いままでその鉄道に見向きもしなかった客を呼んでくれ、グッズを購入し地域にお金を落としてくれる貴重な収入源だ。
 文化とは都市で発祥し発達してその周辺部に少しずつ伝播するばかりではない。文化的な中心地ではない周辺部は、その文化的伝統を数段階飛ばして進化させる(*4)ことがある。地方にはこうした潜在的な力が存在することもあるのだ。

 言っておきますが、半分は冗談です!......齋藤環みたいなことを書いているけど、私は文化論を論じるほどの冴えはないから。ミ※ーカ電車が好きな方(あと、ヤンキー的な方)は気を悪くしたらすみません。バカにしているわけではないですよ。都市近郊に住みながら自分は都会志向だと思っているオッサンの妄想だ。
 そもそも、「気合とアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ」という「ヤンキー的なノリ」は「絆」「頑張れ」に心ふるわせる私やあなたを含めて大多数の日本人に有効だと思う。このノリが強要されると息苦しさを覚えないわけではないが、ペシミスティックに何もしないことよりも閉塞状況を乗り越えるには、「アゲていけばオッケー」なノリも必要だとも思うのだ。でも、ミ※ーカ電車だけが増殖していくのは嫌(*5)だね。というのは、私がヲタだから。とほほ。

*1「『ガチヤンキー』ばかりではなく、『ソフトヤンキー』『マイルドヤンキー』」:反社会的行為を行うわけではなく、「ヤンキー的なものをカッコいいと思う人たち」という程度の意味でご理解いただければと思う。

*2「意匠に欧文表記を取り入れるのは、軍用機の表記の模倣なのかもしれないが、実用性は一切ない」:"F*T : FU*IKYU COMMUTER TRAIN"だの"R*D EXPRESS 485"だのには「プロペラ注意」「緊急射出用スイッチ」といった実用的な意味がまったくない。

*3「日本語の列車名を採用し外装にその表記を大きく入れる」:「は※との風」「富※登山電車」とかね。「愛羅武勇SL※吉」「富※登山電車夜露死苦」とか書いてあっても違和感がなさそうじゃないですか。

*4「文化的な中心地ではない周辺部は、その文化的伝統を数段階飛ばして進化させる」:たとえば、20世紀初頭のアヴァンギャルド文化はミラノ、ベルリン、モスクワといったそれまでのパリとウイーンという二大文化的中心地からみて周辺部から発祥し世界を席巻した。チェコのプラハはモラビア地方の山の中の小さな町だが、文化的に洗練された町だ。ニューヨークや東京だって世界的に見たら辺境だったのだ。

*5「ミ※ーカ電車だけが増殖していくのは嫌だね。というのは、私がヲタだから。とほほ」:ここではオタク文化とはなにかということにまで言及はしないが、もしかしたら「ヤンキー文化」と「オタク文化」は対立する要素であるのかもしれず。となると、私がミ※ーカ電車が好きになれない理由は、ヲタだからという簡潔な理由にすぎないのだろう。きゃあああ。

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