2009年4月27日月曜日

【秩父鉄道2009年】ニコンF2+モノクロフィルムで秩父に(後編)


パレオのヘッドマークも「しばざくら」号だった

■SLパレオエクスプレスは乗るのも楽しい
夏みたいな空の快晴で、新緑もまぶしい。西武鉄道発の直通列車で長瀞までやって来た秩父鉄道では、カラフルな秩父鉄道オリジナルカラーの1000系1010編成や1007編成に遭遇した。急行『秩父路』にもヘッドマークが取りつけられていた。新しい7000系電車も2編成とも走っていた。そして、おまちかねのSLパレスプレス5001列車がやってくるとプラットホームはおおさわぎ。

■自分が知らないあいだに「秩父観光のひとつの目玉」として定着していた
SLパレオエクスプレスは、ほんとうに人気があるんだなあ。長瀞から乗っても満員だった。ずいぶんひさしぶりに乗ったので、そのことを忘れていた。そして、沿線では出会うひとたちみなが笑顔で手を振っているかのようだ。西武秩父駅では西武鉄道の運転手まで笑顔で手を振っていた。

思えばこのSLパレオエクスプレスの運転開始のころになんどか見に来ていて、その後しばらくたってから観光で来て乗ったことはある。私などが知らないうちに、SLパレオエクスプレスはもうすっかり秩父の地にとけ込んでいるのだなあ、と感心させられた。

踏切待ちでパレオエクスプレス5001列車を見送るみなさん

■F2でそんなようすを撮る
そんなようすを持ってきたSLパレオエクスプレス5001列車の車内から、カメラでときどき撮る。Nikon F2はやっぱり撮っていて楽しいカメラだ。持ってきてほんとうによかった。

もちろん、子連れだから線路際で列車を待つような本格的な鉄道写真はしていないけれど……。それにしても、25年ぶりに平日にでも一人で鉄道だけを撮りに来たくなった。6月からこんどは「秩父鉄道リバイバルカラー」の1000系電車も走るというし。

犬もSLパレオエクスプレスを見に来たよ

思えばこのころはしばしば1005編成に遭遇した

乗客がみな楽しそうなのがいいといつも思う

老若男女とも転車台のシーンに興味津々

オレンジバーミリオンは1011編成だった

■「せいぶちちぶがいちばんすき!」
三峰口までSLパレオエクスプレス5001列車に乗った。長瀞からの乗車だから所要時間はもちろんそう長くはない。C58363号が転車台で回転し、12系客車の前後につけ替えられるようすを見たり、保存してある貨車に乗って遊び、チビと湯気のあるおそばをふうふうと冷ます「ふうふうごっこ」をしながらご飯を食べた。

そして帰路はチビのたっての希望で、チビの大好きな西武鉄道直通の4000系電車(いわく「せいぶちちぶ」)に乗って帰宅した。駅前のお店から駅を見ていたら、ホームに西武4000系電車の池袋行き列車が入ってきて「のるのるのる、のりたい!」とチビが騒いだのを見て、笑ってしまった。チビは西武4000系電車が大好きなのだそうだ。そこで、帰り道の池袋行き列車のなかでためしにきいてみた。

(私)「いろんな電車がいたし、パレオエクスプレスも見たけど、どれがいちばんよかった?」
(子)「せいぶちちぶがいちばんすき!」

そうか、秩父まで来ないでもじゅうぶん楽しいのね、キミはきっと。まあいいや。でもSLパレオエクスプレスに乗ったことはみんなに自慢するといいよ。

【撮影データ】
Nikon F2/AI Nikkor 35mm f/1.4S, AI Nikkor 50mm f/1.4S, AI Nikkor 85mm F1.4S/ILFORD XP2 Super(レンズ名はいずれも2020年時点のメーカー表記に準拠しています)