■高崎のアツい日
朝方の寒さはどこへ行ったのかという暑さ。いや、日曜日の高崎の昼はむしろ「熱かった」と言うべきか。
上信電鉄のイベント「鉄道感謝フェア」へ出かけてきた。いつもいつも気になっていたのになかなか行けないでいたのが上信電鉄だ。行けない理由はただひとつ、我が家から見ると寄居や熊谷の向こう側だから。そう、上信に行くなら秩父鉄道へ行きたくなるのですよねー、私。
でも、今回は違う。というのは秩父へ寄りながら上信電鉄も目指すという欲張りな撮影を行ったから。その成果はあったというべきか。詳細はこれから数日間に分けて書いて行こう。でも、今日驚いたのはなんと電車(デハ205)が貨車を牽引する客貨混合列車!
■デハ205+ホキ801+テム6が走る!
この混合列車は「鉄道感謝フェア」を記念して走ったもので、登場時の塗装に復刻された200形電車205号が貨物列車を牽引して高崎から上州富岡まで一往復した。事前に塗装変更のことは知っていたものの、混合列車の運転は知らなかったので、八高線で高崎駅に降り立って上信電鉄のホームを見てデハ205号がテム6とホキ801をつないで停車しているのを目にしたときには心底驚いた。さらに驚いたのは、この混合列車は往復ともに客扱いをしていて、一般客でも乗車できる列車なのだ!
残念ながら、パンタグラフがある方が先頭になる下仁田行き下り混合列車の出発には間に合わなかった。私がJRホームにいる間に発車してしまった。だから、イベント会場をうろうろしてイベント記念の一日フリー切符を(1000円で一日乗り放題! 下仁田までの片道運賃とほぼ同額!)ゲットし、「銀河鉄道999」塗装の500形電車のそばに立つコスプレのみなさまを撮ったりしつつ、会場の外からしばし到着列車や入れ替えの様子を撮影した。これがよかったんだなー。そのあとにあわてて駅に戻って、臨時列車999号に乗って根小屋駅まで行った。
■下りにまにあわなかった私を乗せて999号は根小屋駅へ
あまのじゃくさんやokazunoriさんに聞いていた根小屋駅の駅舎の雰囲気も、駅前の雰囲気も実にいい。根小屋からは有名な烏川(からすがわ)の橋梁へ行ってみた。稲刈りの季節で農家の皆さんが行き交うあぜ道を歩くのは楽しい。駅から20分ほどのところにあるめざす烏川の木の欄干の橋で列車を待つことしばし、川を渡る風が心地よい。
そこへ上り混合列車がやって来た。高崎側が東武顔の電車であるデハ205はそろりそろりとゆっくり橋を渡った。電車が貨車を牽引する混合列車なんて、本の中では見たことがあっても、この目で初めて見たんじゃないか。いやー、上信電鉄やるなあ! デキもいいけど電車牽引混合列車とは。そして、東武顔に西武の側面(西武所沢工場製で、当時西武で増備されていた701系電車と側面デザインなどが同じ仕様)というユニークな電車が選ばれているのも楽しい。200形が貨車と同じ自動空気ブレーキを装備するからという理由はわかっているけれど。
でも、なんでも秩父鉄道も新たな門デフと原形ナンバープレート装着に茶デキとパレオの重連、三峰口で行われる「秋フェス」でカナリアイエロー臨時列車が走りスカイブルーとウグイスが並ぶそうで。こちらも実に悩ましいじゃないかー(苦笑)。今年の秋の鉄道はまだまだ「熱い」んだな!
【撮影データ】
Nikon D2X/AIAF Nikkor 24mm f/2.8D, AIAF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D/RAW