長い切り通しを駆け抜ける |
■秩鉄6000系電車に心惹かれるようになった
秩父鉄道の急行列車「秩父路」に使われる6000系電車がとてもカッコイイ、と思うようになった今日このごろだ。先日もどうしても時間がほしくて、急行券を買って熊谷から急行列車に乗ってつくづくそう思った。
この電車の原型である西武新101系電車には毎日のように乗っていた。3ドアであるためにラッシュ時に乗降時間がかかることが嫌われ、西武線内では最後のころは優等列車に使われていた。だっから、その高速運転時のモーター音は毎日聞いていた。
下回りが同じ特急レッドアローや4000系電車も見かけるから、西武線内を時速100km/hでぶっ飛ばすところもしばしば味わっている。ところが、秩父線内を最高85km/hで走り抜ける姿には、西武鉄道線内で見る101系とはまたことなるスピード感が感じられて、痺れてしまう。
■140号線の渋滞を見ながら走るところが素敵
寄居~波久礼~樋口や皆野~和銅黒谷の国道140号沿いを走る区間で、急行列車が並走する乗用車をがんがん追い越していくところもいい。電車からドライバーたちや同乗者たちの「電車に抜かされちゃったよ」という顔を見ながら、とても力強い走りと音を聞いているとほれぼれして聞き惚れてしまう。ははははは。
■140号線の渋滞を見ながら走るところが素敵
寄居~波久礼~樋口や皆野~和銅黒谷の国道140号沿いを走る区間で、急行列車が並走する乗用車をがんがん追い越していくところもいい。電車からドライバーたちや同乗者たちの「電車に抜かされちゃったよ」という顔を見ながら、とても力強い走りと音を聞いているとほれぼれして聞き惚れてしまう。ははははは。
あなたが急行「秩父路」に揺られながら音楽をもし聴いていても、iTunesを止めて音を楽しむべし。「長瀞だけにトロトロ走っております」(SUPER BELL''Z)なんてことは決してないのだ。あ、あれは西武からの直通か。
そのくせに私は、撮影現場にいるときに「次に急行が来る」ことを忘れていることが多い。ダイヤグラムではなく時刻表で時間を確かめること、急行通過駅の時刻表で列車を確認していることが多いから。
すると、地元の西武鉄道で聞き覚えのある力強い音を響かせて、疾走してくる急行列車が「突然」現れるというわけ。私にとって登場の仕方が「不意」なので、なおのことかっこよく思えるのかもしれない。
西武新101系はいくら好きとはいえ、「ブサイク」だと先日も書いたくらいで、決してデザインが好きなわけではない。そのブサイクさんを改造した6000系も、なんというかその、ブチャイクだなあとは思っていたのですよ。側面の2扉化改造がナンだとか。でも、角形ライトにして改造した顔つきはなんとも鋭角でけっこう精悍な感じもするし、西武湘南顔は活かされていて、初代の急行「秩父路」用車両の300系をモダンにしたようにも見える。乗り込むとNRAの座席を転用されたリクライニングシートもあるし、白い化粧板が明るくて清潔な印象だ。
数社に行っている西武新101系のうち、譲渡先でスピードを活かした仕事をしているのは秩父鉄道6000系となった車両くらいだろう。スピードは出す急行専用車両として活躍しているのだからたいしたものだ。そして、こいつが夜の駅にいるところや、通過していくところもまたカッコいいのだ。これからは、そんなスピード感を表現していきたいと思う。
【撮影データ】
Nikon D2X/AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW