F2.8でも被写界深度はけっこう深い。輪郭強調を一段減らした |
前回のエントリーでNikon 1 V1を入手した経緯について書いた。今回は画質について気づいたことを記す。
1型センサーであるためか、35mmフルサイズやAPS-Cサイズに比べるとセンサーサイズが小さいぶんダイナミックレンジが狭いようで、レタッチ耐性は強くはない印象を受けた。したがって、露出オーバーには要注意だし、露出アンダーにしすぎてもよろしくはない。
■手ぶれには要注意
強めの高感度ノイズリダクションが好きではない私は、ISO400以上は積極的には使ってはいない。ただし、ピクチャーコントロールをモノクロームして高感度ノイズリダクションを使わずに高感度で撮れた絵は結構好きだ。さらに、レンズのゆがみ補正は本機にはなく、RAW現像時に行う。これはV2ではカメラ内で補正できるようになっている。RAW現像時にゆがみ補正とビネットのマイナス補正をして、わざと周辺光量を落とすのがもっかのお気に入りだ。
また、VR(手ぶれ補正機構)がボディ内にはなく、一部のレンズにしか備えられていないので手ぶれにはかなり要注意だ。そう思うと明るい単焦点レンズを使い絞り値を小さくして撮るのがよさそうだ。
F2.8で撮って空を仰いでいるので、 ビネット「マイナス補正」が強めに画面に出ている |
■「レンズを選ぶ」カメラのようだ
どうやらかなりレンズを選ぶカメラなのではないかという印象もある。ユーザー数の少なさか、正直言って……失礼は承知で言うけれど……本機で撮影した私の気に入るような素敵な写真がWeb上にはなかなか見当たらないので、かなり想像を含むけど、ズームレンズで撮影された写真はいまひとつ解像感がもの足りない印象がある。単焦点レンズを選んだのはそういう理由だ。沈胴しているズームレンズが使用時に伸びるのもいまひとつ好みに合わない。
ただし、私には残念ながら28ミリ相当というのは広すぎるので、そのうち余裕ができたら50ミリ相当になる18.5ミリを手に入れたい。高感度耐性の弱さもカバーできるはずだ。いまのところはいざとなったら、姑息にトリミングすることにしよう。レンズとボディの組み合わせの小ささはなかなかいいから。
■マクロレンズがあればなあ
正直言えば、35ミリから40ミリ相当の単焦点レンズがあればいい。あと、ロードマップにあるマクロレンズがあればいい。
とにかく、しばらく使い込んでみようと思う。操作や画像をいじることができるコンデジサイズカメラというのは初めて手にするから、興味津々だ。そう、ミラーレスカメラを使ってみたかったのだ。