■ポエミーに始まるのです
薄暮というのはなんだか気ぜわしい。まず、明るい電灯の灯る家に帰りたくなるし、帰宅を急ぐ人たちで電車も混み合い始める。家にいれば夕食の支度で慌ただしくなるだろう。ねぐらに帰るカラスも騒ぎ始める。
そんなことにおかまいなしに空模様は刻一刻と表情を変える。そのようすは見ていて飽きることがない。
■SLパレオエクスプレスの入庫を見ていたら
すっかり日が短くなった。高崎線沿線の所用のあとに熊谷まで来てみたらもうほとんど日没だった。そして、7500系7507編成三峰口行きに乗って荒川の桜堤のある駅に着いたときには、もうどんどんあたりがたそがれるころだった。
桜堤を広瀬川原まで歩いた。そこへ、12系客車とC58363を牽引してデキ201がねぐらに帰って来た。12系とC58を切り離して12系をまず入換える。そんなようすを見ていた。
■C58363はどうするのか
熊谷からデキ201に牽かれて戻ってきたC58363は12系客車から切り離されて、熊谷方を向いたまま。でもこのままでは検修庫に入れないぞ……。
このままのはずがない。だから熊谷方にある転車台まで行って方向転換してから、検修庫内に入れられるはずだ。それは想像がついた。でもその様子をしばらく眺めていたら、なんとまあ!(続く)
【撮影データ】
Nikon D7000/AIAF Nikkor 50mm f/1.4D/RAW/Adobe Photoshop CC