2013年12月26日木曜日

【ニッコールレンズのお話】AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>用「非純正」花形レンズフードを試す

80-200ミリの200ミリ側でまずは問題なし

■ついに「非純正」フードに手を出す
先日、密林でレンズフードを見つけた。お付き合いいただいている方には私のニコ爺ぶりはたいへん悪名高く、「ニコンブランド」以外はロシア・ウクライナ製以外では「ニコンマウントサードパーティレンズ」さえ買わないほどのクソ頑固なヒヒジジイだ。それなのにめずらしく「非純正」レンズフードを買った。というのは描写に影響は及ぼさないから、かもしれない。とにかく、純正よりよい可能性があって安いから。


80ミリ側も大丈夫!

ウフフ☆オッケー♪ でもない

その名は密林に出しているネットショップによれば「Kernel製 Nikon HB-7互換 花型レンズフード」などといい、あとで検索をかけるとe湾でも"HB-7 petal hood""HB-7 crown hood"などとして見つけることができた。ニコンHB-7の名前を勝手に使うのはどうなのかな、たぶん違法だろうな、とは思う。わかりやすさのせいか。

■純正フードはあきらかに浅い
なぜそういうものを購入したかというと、AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>で使っている純正の「バヨネットフードHB-7」を何度も割ったり落としてしまったからだ。最後に使ったものの破片はいまごろ三峰口駅の線路に落ちているだろう。プラスチックの円筒形で、それなりにはしっかりしているものの長さが浅く、有害な斜光線に対して効果があるとは思えない。かわりに、フィルターねじを利用して長いフードをねじこめないかとも考えていたが、どうにもうまくいきそうにない。アタッチメントサイズ⌀77で望遠レンズに効果のありそうなフードはなかなか見当たらない。しかも、ズームレンズだから。

そこで、先端のバヨネットを利用できるもう少し長い非純正の花形フードを見つけたので買ってみたというわけだ。純正よりも価格も安価だ。そして、ニコンDXフォーマットボディ(APS-Cサイズセンサー)機で使っているので、長めのフードの方がありがたい。

「こちら側が上ですよ」と印を入れましたよ

このバヨネットがねえ。
いかにもキタイスカヤ・プラドゥツィヤらしいんだよ

■花びらの形がずれるあたりが
密林のレビューにあったので事前に知っていたけれど、バヨネットをAI AF Zoom-Nikkor 80-200mmでも<NEW>の名前がつく以前の直進式ズームレンズに合わせているようで、製品名表記のある面を上にしてレンズに装着すると、花びらが大きくずれる。DXボディではケラれないので、たんに精神衛生上の問題だ。それでも「レンズフードの使い方をわかっていないニコ爺」扱いされるのも愉快ではない。わざわざ「俺バカでーす」と世間に見せつけて歩くようで気が引ける。見えない敵と戦っているなあ。

そこであれこれとググってみたら、製品名のない側を下にすると花びらの角度がほとんどずれないそうだ。すげえ、取りつけ方がひとつしか選べないレンズフードってあまりないよな。そこで、忘れないように家にあった派手めな色のテープで取付指標を貼ってみた。

値段は純正より少し安いし、こういういい加減なシロモノに貴重な資源と労働力をつぎ込むのは、やっぱり社会主義市場経済のあの国の企業の製品なのだろうか。ソビエトの「トゥフタ」(おから工事、みせかけだけのやっつけ仕事)みたいなものか。もったいないもったいない。資源と労働力がもったいない。

■7年間使い続けました(2020年追記)
書いた本人がこの記事のことをすっかり忘れていたくらいだが、このあと2020年春までこのフードを使い続けた。使うのをやめたのは、いまはAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>よりも古いレンズを使うようになったから。この花形フードの有害な斜光線への効果が「とくに高い」わけではなかったけれど、純正フードよりは私には「ホールドする場所が増えた」ことは使いやすかった。バヨネット部分は数年で摩耗して緩むようになったので、パーマセルテープを貼ってきつくしている。使用していて困らされたことはそれくらいだ。2020年8月現在では密林で同じものは購入できないようだ。純正のHB-7よりも深いフードが必要な方は類似品を探してみるといい。