2014年9月18日木曜日

【秩父鉄道2012年秋冬】ありし日のチョコバナナ1007編成



■チョコバナナ1007編成の写真を見ながら
秩父鉄道の秩父地区開通100周年を前に、久しぶりにパソコンのハードディスク内をひたすら閲覧している。本業の業務が納品直前であり、さらに請け負った案件も複数あるため、なかなか撮影に出られずにいるからだ。

そこで、足しげく通っていた2年前の秋の写真を見つけた。2012年12月8日に運用離脱した、1000系1007編成秩鉄リバイバルカラー、いわゆるチョコバナナの写真だ。関連カットは当時も旧ブログでお見せしていたが、再掲載のカットを含めてご覧にいれたい。



■なつかしさにほおを緩ませた
さて、2009年10月3日に秩鉄リバイバルカラー編成として、秩父鉄道初の女性運転士の運転により装いを新たに運用開始した1007編成の走るようすは、1986年ごろの1000系導入開始の頃を彷彿させて、見るたびにアラフォー以上の年齢の秩父党のほおを緩ませたはずだ。国鉄色であるカナリアイエローよりもあざやかな黄色は、季節を問わずに秩父路にマッチしていたように思う。


■お目当ては1002編成だったとはいえ
私のそのころの最大の目あてはもっぱら小豆とはだ色の1002編成ではあったものの、チョコバナナに遭遇するたびに夢中でカメラを向けたものだ。そして、2012年春に1002編成が一足先に運用離脱してからは、この1007編成の活躍を意識して狙いもした。


■むかしは苦笑していたくせに
思えばこの塗装は1986年の導入当初、おそらくコストダウンと省力化を狙ったものにちがいない。黄色の彩度の意外な高さに驚きつつ、なんともあか抜けない色の取り合わせに苦笑したのも、いまとなっては懐かしい。


でもそうして懐かしく思ったファンは、もちろん私だけではなかったようだ。リバイバルカラー編成としてはあとのほうに登場したものの、2012年12月8日にさよなら運転を行って引退することが秋口に発表されてから、秩父鉄道沿線のファンの姿が急に増えたからだ。夏の頃にはそうそう他の撮影者に会うことはなかったのに。


そうして迎えたさよなら運転の日は、おだやかな晴れの日だった。(写真はラストランをのぞきすべて2012年11月の撮影)