2015年1月31日土曜日
【秩父鉄道2014年冬】1003編成オレンジバーミリオンII、雪明かりのなかで
■2014年(平成26年)の豪雪のころに
2014年2月の大雪からまもなく1年経つ。私の住むあたりもそれなりに積雪があったが、みなさんご存じの通り、秩父地方の積雪量の多さはむしろ雪害と呼ぶほどだった。さて、数回にわけて積雪があったなかで、最初のころの積雪のなかを走る1000系1003編成「オレンジバ―ミリオンII」の姿をお見せしよう。EXIFデータを見ると2月5日とあるので、大雪の週末の数日前の姿だ。
■夕方の秩父にやってきた
あのころの私は都内で日中に業務を終えたあとで思い切って日没の時間に秩父に行くことができなくもなかった。地元の積雪を見て、機材を持って業務に出かけたあたりが確信犯だ。
この頃はまだ1010編成も運用入りしていたので、まず武甲山の麓で1010編成に運よく遭遇し、その足で影森駅に向かったところで偶然遭遇したのが1003編成だったと記憶する。そして、どうしてそのまま1003編成が三峰口から折り返すのを影森で待つことをせずに和銅黒谷まで移動していたのかは、どうしても思い出せない。もしかしたら、寒くて電車に乗りたかったということかもしれない。
■和銅黒谷から乗った
和銅黒谷から寄居まで1003編成に揺られた。日没後であたりは見えないが、ほのかに列車の室内灯を反射させて雪明かりのなかを走る列車に揺られて、なにを思っていたのか。おそらくは、雪の中を走る1000系電車を写すことができるとは思っていなかったので、それができたことに喜びを噛みしめていたとか、そんなことだろうか。このあとのあの大雪なんて、まったく想像していなかったから。
【撮影データ】Nikon D7000・AI Nikkor 85mm F1.4S、AI AF Nikkor 35mm f/2D、Ai AF Nikkor 50mm f/1.4D・(ISO320〜1600)・WB:5000K、AWB・RAW