2016年1月3日日曜日

【上信電鉄撮影記事】初撮りにて、デハ204+クハ304ゲット!



■本年もどうぞよろしく
 親愛なる読者のみなさん。新年あけましておめでとうございます。更新頻度のあまり高くない、あくまでも古い電車とデジタルカメラのことばかりを好き勝手に書いている「草の根」ブログではございますが、これからもよろしくおつきあいくださいますよう、お願い申し上げます。読者のみなさんと、ご家族、ご友人をはじめ、まわりの親しい人たちみんなに幸多かれと心より願っております。



■高崎駅0番ホームにて、ガッツポーズ!
東武東上線とJR八高線を乗り継ぎながら、暖かい車内でうたた寝したあとのねむい目をこすり、高崎駅0番線にやってきた。上信電鉄の改札口で、リアル鉄道むすめさんといってもよさそうな、高校卒業後まだ日が浅そうな初々しい駅員さんから、フリーきっぷを買った。ただし次に来る列車は上州富岡止まりなので、一本送ってそのあとの下仁田行きに乗ることにした。

電車区にある元デハ203である「電車型待合室『絲綢之間』」をぶらぶらするなどしてしばらく列車を眺めていたら、まずやってきたのは新車7000形だった。なるほど、富岡までの機織り運用に入っているというわけか。ただし、今日はもっと先に行くつもりだから、撮れないかもしれないな。まあいい。

そして、乗ろうと思っていた下仁田行きに充当されていたのは、デハ204+クハ304!  デキ牽引用のぶどう色編成だ。冬場以外は走らないことが多く、じつはいままで乗ったことがなかった。新年そうそうやったぜ! とガッツポーズを思わずした(心のなかで、ですが)。


■いわゆる初撮りに来たのです
この日は三ヶ日。新年が始まるにあたり、昨年の写真活動は後半にはカメラを握ることのできない日が増え……いやその、握って撮影していても、ここにアップできないことが増えたことに、私はなんとももやもやしていた。

そこで年始にひさしぶりに「趣味要素かなり多め」の撮影に出かけ、その目的地に上信電鉄を選んだ。クリスマスに西武多摩湖線の新101系263編成を見て、ひさしぶりに昭和の西武電車に乗りたくなったというのもある。なにしろ、上信電鉄は西武中古車の聖地みたいなところだから。

■西武所沢製上信オリジナル東武風電車
このデハ204+クハ304は1967年(昭和42年)西武所沢車両工場製で、当時の西武鉄道向け新造車西武801系電車と側面窓配置と雨樋位置が同じだ。下回りも1M制御とはいえ、ST式ドアエンジンとバーターで使用できるようになったという国鉄DT21台車と同一設計の西武鉄道601・701・801系列向けに設計されたFS342台車を履き、MT46相当の主電動機のカルダン駆動で、抑速ブレーキなしの自動空気ブレーキ、そして、エアーコンプレッサーにAK-3を用いた、かなり西武鉄道風味の強い電車だ。

けれど右側運転台はいかにもかつての上信電鉄仕様であり、さらに近年増設された運転台には東武3000形の部品が用いられているところからはむしろ、東武風味も感じさせるなど、さまざまな要素が私鉄電車ファンにはじつに楽しい電車だ。



自動空気ブレーキの1M(1C4M制御)車であることから、このデハ200形は貨車を牽引することも可能で、じっさいにデハ205号車がデキ休車中にはイベントで貨車を牽引して見せたこともある。デハ205号車はもっぱら単行運転用の助っ人扱いのようで、バラスト列車もデハ205号車が牽引していると聞く

上信電鉄カラーになったデハ205(イベント時に撮影)

■がたごとと揺られながら目を閉じる
DT21台車を履いた電車はもはや関東圏でも高崎地区の115系電車くらいしかなくなってしまった。地形にそってむりせずに敷設されたと思しき、こまめにアップダウンのある上信電鉄の線路を走ると、けっこうよく揺れる印象がある。でもそれもまた楽しい。内装と走行音、揺れ方を目を閉じて味わっていると、昔の西武電車をほうふつさせる。

それにしても、よく晴れた日に乗る電車はとても楽しい。私の趣味の原点はきっと、こんな「晴れた日の遠出が楽しいから」でしかないと思う。でも、それでじゅうぶん。下仁田の手前の千平まで揺られながら、そんなことを考えた。今年も(趣味写真は)しみじみいっちょうやるか。


【撮影データ】
Nikon D7200 /AI AF Nikkor 24mm f/2.8D, AI AF Nikkor 50mm f/1.4D, AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW+JPEG/Capture NX-D/Adobe Photoshop CC