2016年11月20日日曜日

【秩父鉄道撮影記事】SLパレオエクスプレス、秋の秩父谷を行く

矢那瀬のあたりの紅葉はすてきだ

■紅葉も終わりつつある
11月もいよいよ下旬になり、関東地方の紅葉も標高が高い場所では終りを迎えつつある。今年の紅葉は長かった秋の秋雨のせいか、寒暖差が大きいところに行かないと色づく前に枯れている印象がある。よく見ると葉が傷んでいるものが多いように思われた。

ともあれ、引いて紅葉のある風景としてみると首都圏各地ではいまが見頃だ。好天に恵まれた20日(日曜日)の秩父鉄道沿線は人出も多く、SLパレオエクスプレスの最混雑区間である寄居〜長瀞間は立席で乗車する姿さえ見られた。普通列車も都内の朝のラッシュアワーのような混雑ぶりだった。

■濃霧の秩父地方
この日は日昇の頃から濃霧が発生していて、筆者が在住する埼玉県内南部から秩父に向かうために利用した西武新宿線も東武東上線にも、濃霧による遅延が発生していた。ところが、おもしろいことに武蔵嵐山を過ぎたあたりから霧が晴れて、SLパレオエクスプレス5001列車の通過1時間半前にかんぽの宿のある駅に着いたときには快晴だった。矢那瀬の紅葉を見ながら歩いて撮影地に向かうのが楽しかった。

■列車追いかけができてしまった
国道140号線のオーバーパス手前の撮影地から、矢那瀬の荒川沿いの道を歩き最寄り駅に戻るのにそう急いだわけではない。それなりに距離はある。だが混雑により列車がやや遅延していて、SLパレオエクスプレス5001列車に続行して秩父で追い抜く各駅停車に乗ることが意図せずにできた。急ぎ足で歩かないと間に合わないのだ。そこで安谷川橋梁の先の駅まで先行してもういちど5001列車をねらうことができた。気温が高く、湿度も高いために午後からは案の定、空は白くなってしまったが。

安谷川橋梁と勾配を越えて通過

■夕方になっても霧が出た
この日は、鉱石貨物列車にデキ108や「チョコバナナデキ」(デキ502)も充当されていた。タイミングが合わずに撮れなかったのは悔やまれる。そして、寄居に日没後に戻ってくるとあたりは再び川霧に包まれていた。幻想的で美しかったよ! そのまま帰宅するのが惜しくなり八高線の線路沿いに寄り道しちゃった。

八高線の荒川橋梁も霧のなかに見えた

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH., LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S./RAW+JPEG/Adobe Photoshop CC 2017/Google Nik Analog Efex 2で画面周辺をぼかして周辺光量落ちを追加