2017年4月5日水曜日

【JR八高線PETIT撮影記事】寄居にて春を愛でる


■春の八高線沿いは桃源郷のよう
先日、熊谷市内の秩父鉄道沿線の荒川桜堤のソメイヨシノがまだ咲き始めだった日のこと。サクラはあきらめて影森から先にSLパレオエクスプレス5001列車の電車追いかけをした。上り5002列車もダイヤを見ながら追いかけて、寄居にたどり着いた。16時台は晩秋のころでは日没が迫る感じがしていたけれど、日没が18時ごろのいまとなると、だいぶ明るく感じられてうれしい。

そうして、八高線の荒川橋梁を見下ろせるいつもの場所に行ってみて息を呑んだ。西日を浴びているあたりの光景は春の訪れをじゅうぶんに感じさせたからだ。あちこちのエドヒガンやモモの花が風景に華を添え、萌え始めた木々もまぶしい。春を迎えた里の光景を見ると、いつも桃源郷という言葉を連想させるのだ。

■リバイバルカラーのキハ110登場
そこへ、リバイバルカラーの上り列車がやってきた。どうもこの時間に沿線にいるとこのリバイバルカラー編成は上り列車(つまり、後追い)でばかりに遭遇するのは気のせいかなあ。なんとなくあたりの風景とも色合いが似合う。

■鉢形城公園まで足を伸ばすと
さて。そのまま列車を待つには時間が空きすぎるので、鉢形城公園まで歩いた。もちろん目的がある。それは、寄居町Webサイトによれば推定樹齢150年とされるエドヒガンがあり、さる3月18日からは日没後にライトアップされているからだ。ソメイヨシノはまだ咲き始めなら、エドヒガンを撮ればいいのさ。





掲載写真には先週半ばに撮影したものもある。まだ咲き始めのころに行ってみて気に入ったのだ。訪問前は正直にいえば「ライトアップなんてなんだかなあ」と思っていた。ところが、日没後しばらくしてあたりが暗くなり始めると、ライトアップのおかげで咲き始めの花もより輝いて見えることに気づいて感心してしまった。そこで、改めて足を運んだというしだい。

■写真は撮れなくてもいい
思えばまだまだ行ったことのない場所や、見たことのない景色は国内外にたくさんある。いままで機会を作ることができないまま過ごしてきて、自分の腰の重さにいささかうんざりしはじめている。今年は、そうしたまだ見ぬ景色を少しでも多く撮りためていきたい。どうしてもなら、写真に撮れなくてもいいさ。

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH., LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S./Adobe Photoshop CC