もともと武蔵野線を走っていた101系1000番台車なので、 方向幕が武蔵野線の「府中本町-南越谷」なのがご愛嬌。 この「府中」と「越谷」だけが大きい「府中本町 - 南越谷」という行先表示も懐かしい |
■「シーサイドライナーヨコスカ」をキミは知っているか
国鉄分割民営化からJR移行の直後にかけて、各地の国鉄およびJR工場や車両基地ではさかんに一般公開が行われていた。多くは、施設や古い車両を見せてくれるものだったけど、なかには「これから行う予定の新サービス」を先行公開するものもあった。
国鉄分割民営化からJR移行の直後にかけて、各地の国鉄およびJR工場や車両基地ではさかんに一般公開が行われていた。多くは、施設や古い車両を見せてくれるものだったけど、なかには「これから行う予定の新サービス」を先行公開するものもあった。
1986年8月の国鉄大船工場(当時)の一般公開でよく覚えているのは、武蔵野線用にA基準に難燃化改造された101系電車1000番台車のクモハ101-1015+クモハ100-1015が斬新な色に塗られて「シーサイドライナーヨコスカ」のヘッドマークをつけていたことだ。
このころはすでに国鉄路線上にステンレス車体の通勤電車が登場し始めていたとはいえ、鋼製の電車はほとんどはまだ「地域色」(JR支社色)にはなっておらず、国鉄時代のままの単一塗装、もしくは塗りわけ塗装だった。だから、101系電車に施されたこのラインカラーはこの当時とても奇抜なものに思えた。
この日撮りたかったのはクモハ12013だったので、 カラーネガフィルムを使っていた中学生の私は この101系2連をクモハ100側しか撮っていないようだ |
■ときが経つにつれて
時間の経過や慣れというのはおもしろいもので、さまざまな塗装の鉄道車両を見てきたいま見ると、この「シーサイドライナーヨコスカ」塗装は奇抜には見えない。むしろ、大変オーソドックスで好感が持てるように思える。
こののちに施された南武支線のワンマン運転対応の101系電車などに比べても、よほどすっきりした色合いに思えるのは気のせいか。これで窓周りが黒く塗装されていたら、秩父鉄道オリジナルカラーが施された秩鉄1000系電車を彷彿させる。
■結局お蔵入りした塗装ではあるけれど
さて、この横須賀線末端の2連の電車はそのうち走りはじめるのかと期待していたら、結局は計画だけで終わった。こののちこの2連は大船工場の入換え車となったのだそうだ。伝聞形で書くのは、そのころ私自身は鉄道趣味をやめていたので最近になって知ったから。
秩父鉄道オリジナルカラーとは印象が似ている。 正面の窓周りの黒い塗装がなかったらもっと似て見えただろう |
南武支線用に改造された101系電車にも似ているかなあ |
何度も乗ったのに、まともな写真がない |
この電車の印象はどうしてもラインカラーやツートンカラーではなく単色なのかも |
オレンジバーミリオンやカナリアイエローの印象が強いし、似合うんだ |
さて、この横須賀線末端の2連の電車はそのうち走りはじめるのかと期待していたら、結局は計画だけで終わった。こののちこの2連は大船工場の入換え車となったのだそうだ。伝聞形で書くのは、そのころ私自身は鉄道趣味をやめていたので最近になって知ったから。
しかも、この翌年にはクモハ101の正面方にパンタグラフを増設していたそうで、つい最近になってその写真を見ておどろいた。のちの秩父鉄道1000系電車のデハ1000形を彷彿させていい。自分の目で見たかった。
もっとも、この2連は1980年代なかばすぎであるにもかかわらず冷房改造もされておらず、もしじっさいに横須賀線に投入されていても、ヲタ的には興味深くても一般の乗客にはあまり乗りたいものでもなかった気がする。横須賀線の当時の113系電車はみな冷房車だったはずで、南武線には中央快速線から転用された101系冷房車が配属されていたくらいだったのだから。
もっとも、この2連は1980年代なかばすぎであるにもかかわらず冷房改造もされておらず、もしじっさいに横須賀線に投入されていても、ヲタ的には興味深くても一般の乗客にはあまり乗りたいものでもなかった気がする。横須賀線の当時の113系電車はみな冷房車だったはずで、南武線には中央快速線から転用された101系冷房車が配属されていたくらいだったのだから。
もちろん鉄道ファン、というよりもヲタ的な視点で見れば、非冷房の101系電車の2両編成はすっきりしていて均整が取れていてカッコいい。でもやはり乗客の視点で見ると、いまひとつだったよね。
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