午後からぱらつき始めた雨はいつしかしとしとと降り続いたものの、日没の頃になるとやんだ。雨のなかを歩くことにいささか飽きて、電車に乗り続けて影森で降りた。思えば、秩父鉄道に来たのも一月ぶりか。そして、日没後の影森に降り立ったのはかなりひさしぶりだ。出庫準備をしている6000系電車が室内灯を灯してあたりを明るく照らすようすになぜだかしびれてしまい、下り方にすこし歩いてみた。
すると、ナナハチが上り各駅停車として入線してきて、6000系電車と並んだ。さらに、構内には5000系電車もいる。まだわずかに明るさが残る空を背に、出庫準備をしている電車たちがなんだか頼もしく見えてうれしくなった。こういうところはやはり、私は「電車ヲタ」なのだろうなあ（^_^)
下り方の踏切そばに立つのは、きっとかつては構内灯だったはず。武甲線があり、三輪線からも武甲山から石灰石を運び出していたころは、きっと構内をこうこうと照らしていたのだろうか。そんな想像をする。影森は秩父の町外れの住宅地といった趣きで、日没後になれば列車の到着時間をのぞいて行き交うひととすれちがうことも少ないほどだけれど、そのころの夜でも貨物列車や武甲山、もしくは関連産業で働くひとたちがたくさんいただろうから、その賑わいも思い描いてみたり。
そうして、駅周辺を歩いておどろいた。セーブオン秩父上影森店が閉店し、更地になっている！ そうか、ローソンに転換しなかったのか……いつなくなったのだろう（今年行った記憶があるのだけれど）。そうなると、上り秩父方向はともかくとして（セブンイレブン秩父影森店、ベルク影森店があり、そこから先は西武秩父、御花畑にも近い）140号沿いで下り方向に行く場合のコンビニエンスストアとスーパーマーケットは、（この先のウエルシア秩父影森店をのぞけば。ウエルシアも多少は食べ物は買えなくない）武州中川手前のローソン上田野店（ここもセーブオンだった）とやおよし上田野店までない（浦山口駅付近にはコンビニがない。コインランドリーになってしまったから）。食事をするために店に入るのではない限り、鉄道利用での食料調達はいろいろと考えないといけないなあ。自宅から持参するか、秩父市内のベルク、武州中川か長瀞のやおよし、あるいはヤオコー小川ショッピングセンターに頼る比率がますます高くなる。寄居駅前のライフがなくなったのはそれにしても痛い（私はどうもスーパーマーケットが好きなのだ）。
【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II／LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH., LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S.／Adobe Photoshop CC