2019年1月26日土曜日

【西武電車懐かし記事】西武電車の「向き」の話 続編

所沢駅構内で留置中(2009年6月)

■譲渡時に西武新101系電車は方向転換している
日の記事で西武鉄道の電車における、電動車の奇数偶数の関係と向きについて話した。そのあとハードディスクのなかをいろいろと見ていたら、かつて流鉄流山線に西武新101系が譲渡されるときに、甲種輸送の準備状態でいる写真が見つかった。それをよく見ていると、おお! 西武線内で方向転換がなされているじゃんか(いまごろ気づいた)。

撮影したのはEXIFによると2009年6月とあった。そういえばこのときは池袋線下り電車から新宿線に乗り換えようとしていて、そのときいっしょにいたチビッコが「あ! ながれやませんがいる!」と教えてくれたのだった。私ひとりだったら所沢駅6番線に留置されていた列車に気づかなかったにちがいない。

そうして、近くに見に行ったのが冒頭の写真。ほら、譲渡される新101系クモハ273(流鉄クモハ5001「流馬」号からいまは「さくら」号になった)が池袋方を向いている。ほんらいは、奇数電動車のクモハ273は飯能方を向いているはずだ。それにしても、東口の駅ビル「Grand Emio所沢」がそのころはまだないので、東口が広く見える。

パンタグラフつき奇数電動車が池袋方にいるけれど

■何度もいいますけれど、新101系奇数電動車は飯能方・西武新宿方を向く
以下、懐かしい写真でくどくどと「新101系奇数電動車は飯能方、あるいは西武新宿方を向いている」ことを示す。所沢の同じ6番線にいる牽引車代用の263編成もほら、先頭のクモハ263号車は飯能方にいる。

ほんらいは新101系奇数電動車は飯能方を向いているよ(2010年3月)

一時期、私は所沢の駅構内でよく夜の列車を撮っていた。池袋線下り5番線ホームに入線してくるクモハ271号車もほら、飯能方の先頭に立っているでしょう。

飯能行き幕を出しているのが証拠ね(2010年2月)
 
所沢の手前の秋津方の大カーブでもほら、前パンになってる。飯能方先頭に奇数電動車がくるからね。

編成の飯能方で先頭に立つから「前パン」になる(2010年2月)

■701系列と101系列で奇数偶数の関係を変えた理由がわからない
ただし、こうして701系列(601系、701系、801系と改造後の401系)から、101系列(改造後の501系)以降は「パンタグラフと抵抗器などの電気系統、制御機器を奇数電動車に搭載」「コンプレッサーやブレーキ系統などの補助機器を偶数電動車に搭載」というふうに、奇数偶数の関係を変更した理由は私にはわからない。

さらにいえば、701系列と101系列では抵抗器を積む側が同じなのに、2000系列では101系列と奇偶の関係は同じでも、抵抗器が反対側に積まれていることなども。譲渡先ではパンタグラフの向きを揃えるために新101系電車が方向転換されたと見るべきだろうけれど、床下機器の搭載する方向は検査時にどうとでもなるけれど、パンタグラフの位置が揃うほうが運転時に都合がいいのだろうか。

流鉄では2000系の向きに合わせて流山方を向くね(2010年7月)

ほら、同じ向きだ(2010年1月)