2020年12月24日木曜日

【JR八高線&東武東上線PETIT撮影記事】令和2年のJR東日本ディーゼルカーと昭和95年の東武電車


■令和2年12月末のある夜のこと
激動の2020年の年の瀬も押し迫るある夜のことだ。JR八高線小川町で列車から降りた。すると乗っていた高崎行き列車のとなりに、見覚えのない真新しい車両が止まっているのが見えた。高崎行き列車が交換待ちをしてから出発するまで待ってみると、ネット上のニュースで見たことがあった新型のGV-E400系電気式気動車というやつだということに気づいた。そういえば八高線非電化区間で試運転を行なっていると読んだっけ。

■真新しくてなんかすげー
試運転のダイヤは知らない。すでに日没後でエンジンも止めて通電していない状態で留置中だった。だから、この車両のエンジンがかかっている姿はまだ見ていない。もちろん、走る姿も見ていない。営業運転を行っているわけではないし、新潟や秋田にも行っていないから乗ってもいないけれど、真新しくてあちこちぴかぴかと輝くかのようだ。ステンレス車体だからという意味ではない。なにやら「新車の匂い」が濃厚にする。






■詳細はググってくださいね
GV-E400系気動車についてくわしくは各自検索されたい。私にわかるのは、ディーゼルエンジンで発電してVVVFインバーターで制御を行って交流モーターで動くということ。いわば発電機を積んだ電車であるということ。キハ40系列の置き換えのために導入されたそうだが、おそらくはキハ100・110系列の置き換えにもいずれ導入されるだろうという想像もつく。

現在八高線で用いられているキハ100・110系列気動車は電車並みの高い加速性能を持っているようだ。じっさいに八高線の北藤岡から高崎線高崎までの電化区間でもぐいぐいと加速していくし、東武8000系電車や秩父鉄道7800系電車を併走区間で追い抜くようなこともある。GV-E400系気動車もそんな走りを見せるのだろうか。

八高線では全地球航法衛星システムと携帯無線通信網による新たな踏切と列車制御システムの試験のために試運転を行っているとJR東日本のニュースリリース(PDFファイル)にある。自動制御の高精度化と地上設備のコストダウンを目指すという。ローカル線の維持のためにやむをえないだろうけれど……自社内の閉鎖システムではない携帯電話の通信網(4GおよびLTE)を利用するというのは、プレスリリース内にもあるように災害発生時などに問題が起きる可能性はないとはいえなそうだ……あくまでも文系の素人の考えだけど、どうなのだろうか。今後の推移を見守りたい。うまくいくといいね!

■東武東上線ホームが昭和95年だった件


ほほう。令和の最新型気動車が八高線に……と思いながら東武東上線のプラットホームに向かった。すると寄居行きの列車にはリバイバルカラーとしてセイジクリーム塗装をまとい、「東武鉄道 クハ81111」と紺色の文字で形式表記が入れられて、座席のシートも若草色ではなくラクダ色に戻された8000系電車81111編成が止まっていた。

リバイバルカラーになってずいぶんたつのにきちんと撮影できていない。多摩湖線の西武新101系ワンマン車同様に、いつ置き換えが始まってもおかしくない。よく乗っているけれど。そんなことを考えながら眺めていた。

すると、寄居からさらに列車がやってきてよくみるとそれは、セイジクリームよりも以前の東武鉄道通勤車の塗装だったロイヤルベージュとインターナショナルオレンジというリバイバルツートンカラーの81107編成だった。わあ! 今年は昭和95年12月だったっけ? AI Nikkor 85mm F2Sなんていう昭和のニッコールレンズがカメラについているから昭和かも。昭和生まれの私への早めのクリスマスプレゼントか。




けれど、JR八高線のほうを向くと真新しくぴかぴか光るあれがいるわけですよ。うーん。そう思いながら30000系電車の急行に乗った。うん、私にはつまり今年は……平成32年だわ、きっと。とりあえず無難な感じなのは平成32年なんじゃないかなあ。ボディがSony α7Cやα7RIVではなくα7IIだもんな。この日はキハ110に乗りたくて高麗川から小川町までふらりと乗っただけなのに、ふだん見ないようなおもしろい列車を立て続けに見せてもらったぜ。


【撮影データ】
Sony α7II/AI Nikkor 85mm F2S/RAW/Adobe Photoshop CC 2021