熊谷市内から秩父鉄道1000系電車1010編成が運用入りしている三峰口行きの下り列車に乗った。流れ行く車窓風景を見ていると、電車が寄居町に入ったあたりで、空模様が怪しくなってきた。熊谷市内から空を見ていても、どうも厚い雲が見えているようだったから、気になっていた。いわば、雲にむかって走っていたようなところだ。そう思っているあいだに武川と桜沢、野上では鉱石貨物列車と交換した。
■日没後の長瀞は少しさみしい
空模様が怪しいまま日没を迎えてしまった。長瀞にさしかかるあたりで山陰になって日が暮れた。薄暮の長瀞を電車から見る。ひとのいない観光地はいつもさみしい気持ちになる……それが好きでよく行くのにね。
荒川橋梁を電車はゆっくりと越えた。つかず離れずで線路に沿っている国道140号線の渋滞を見ながら、電車は快調に飛ばして行く。親鼻でも鉱石貨物列車と交換し、秩父市内のいつもの駅に着いた。
■去りゆく列車を眺めながらアブラゼミの声を聞く
列車から降りて乗ってきた1010編成が去って行くようすをカメラに収めた。あたりにはまだ昼の暑さがわずかに残っていて、アブラゼミが鳴いている。でも、都心の暑さからすると一息つくような気持ちになる。ほどなくして残照もほどなくして消えて、あたりは徐々に夜の帳に包まれ始めた。
列車から降りて乗ってきた1010編成が去って行くようすをカメラに収めた。あたりにはまだ昼の暑さがわずかに残っていて、アブラゼミが鳴いている。でも、都心の暑さからすると一息つくような気持ちになる。ほどなくして残照もほどなくして消えて、あたりは徐々に夜の帳に包まれ始めた。
【撮影データ】
Nikon D2X/AI Nikkor 28mm f/2.8S, AI Nikkor ED 180mm F2.8S/RAW/Adobe Photoshop CC