偽レトロ(緑)+305を望遠で後追い |
交換をするのですぐに減速 |
えーと、「日中は12分間隔で6編成で回す」と。来るときに「2000+1002」に乗って「500二世と1201」が交換。いま、「2000(カールおじさん)+えのんくん」が行ったから……?
少しだけドキドキしながら待ってみたら、鎌倉行きとしてやってきたのは偽レトロ(緑)。でもあれ、藤沢方の編成の側面窓がなんだかバス窓……ふじこふじこ、305編成バリ順でキター! ちなみに、残り2本は「偽レトロ(青)+かつてサンラインだった電車(The Train Known As "Sun Line")」と「500二世+登場時塗装1001」でした。
でもこれでもう行動パターンは決まりだ。鎌倉から戻ってくる(鎌倉←)偽レトロ(緑)+305編成(→藤沢)を撮り、藤沢から戻ってきたらこんどは乗る。鎌倉からもう一度305編成に乗る。そうしているあいだに日没になるはずだ。日没したらまたちょっと必要な用がある。
そろりそろりとやって来てえのんくんと交換 |
海辺の道はそれにしてもいつも車が多い。東*ガスの「ライフバルの男」たちの車が渋滞にはまっているのも見た。私が車に乗って来なかったのはこの交通量の多さが嫌だから。いかんいかん、車で来ることを考えるなんて私。軸足がブレてる! もしどうしても車で来るなら、昼間どこかに車を停めてパーク・アンド・ライドでもしたほうが、スマートに動けそうだ。
江ノ電で「編成を選んで電車に乗る」というヲタ行動をしたのは初めてだ。まあそりゃあそうだ。何度かひとりで撮影に来たことはあるけど、あのときは非鉄だったし。鉄をしに来るのでない限り、特定の編成が来るまで待つようなことはふつうはしないもんな。オンナの前なり子どもと一緒にいたら、いまの電車と次と次をやり過ごしてあと36分待ってから古い電車に乗ろうぜなんて、いくら観光で来ても、こんなに風の冷たい日に言わないような大人でありたいもの(苦笑)。305編成をはじめとする300形に乗ったことは何度かあるはずなのだが。あまり覚えていない。
でも、久しぶりに乗った305編成は楽しかった。バス窓+保護棒のある窓+木の床の組み合わせは、もはやさすがになかなかお目にかかれない。それにこの日も、「古い電車ならでは」のいろいろなできことがあった。下校中の小学生たちが開けた窓が閉まらなくなって、小学生たちが呼んだ若い車掌が稲村ケ崎での交換待ちのあいだに閉めようと試みても、やっぱり閉まらなかったり。小学生たちも周囲の乗客たちもみな目が笑いはじめるなか、発車時刻が迫って焦る若い車掌氏。でも窓は頑として閉まらない。「窓に近づかないようにしてね」と言い残して、結局は窓が開いたまま運転再開した。
ちなみに、その窓は鎌倉駅で乗り込んで来たベテラン氏が「ぐっ」と力を入れたら、道具を使わずともあっさり締めることができた。人を見て態度を変えるとは実に意地悪な窓だ。若い奴に仕事を教えてやるか、とでも305号車は思ったのか。若い車掌氏はもう頭をかきながら照れ笑いである。「ユニット窓に交換してやっぞなめんなオラ!」などと言わない若い車掌氏はえらい。そのいきさつを知っていた乗客たちもなんとなく笑顔だ。
窓でもマドモアゼルでも、意地悪なのには近づきたくないものだね。Pardon!
レトロで撮りたくなるよね、305編成って |
鎌倉駅ではほかにも関西方言を話すカメラ女子が、なんやレトロやなあ! と激写していたり。でも、偽レトロのほうも見ながら、あっちもレトロでええなあ! とか。お姉さんたち、そっちはまがいもんだぜ! (^^;;
電車から日没が見えると楽しい |
よござんすね、305編成! これはもう、みんなが求めているちょっぴり古くさくて小さな電車という「江ノ電」の姿そのものだな。このあとの用務を片づけてからしつこく夜の様子を撮りながらも、そんなことを考えておりました。
夜の姿は観光路線ではなく地元密着な雰囲気 |