2016年3月22日火曜日

【真岡鐵道撮影記事】『SLもおか号』にビビる


■そのとき私は勝利を確信していた
風の流れは順光側に立つ私には好都合だ。煙は私の立つ方向と反対側に流れている。そして、勾配の手前でもあの煙だ。踏切警報機がなる前に私は所定の位置に戻り、機材の最終確認をし、レリーズのタイミングをもういちどカウントした。脳内には仕上がりのイメージが明確に思い浮かんでいる。このとき、私は勝利を確信して思わずほくそ笑んだ。


■勾配標を抜けると、出てきた煙はスカだった
だが、勾配標を越えた先で列車が吐いた煙はおまけのようなものだった。カメラを構える私は思わず声を出した。「なぜだ……!」

……というのは大げさだった。思わず笑ったというのがほんとうのところ。へなへなと座り込みそうになった。もう少し望遠で勾配標の手前まで引きつけるべきだったというわけだ。こういうところにSL撮影の奥の深さを感じた。

■数をこなさないとうまくならないな
少なくとも私には、真岡鐵道はまだまだ数をこなさないと撮れない。訪問2回めではやむをえないな。土地勘がなさすぎる。つまり私は天才型ではなく、やはり地道な努力を重ねないと撮れない、のろまな亀というわけだ。知っていたけれどさ!


「クラウン。ザクには大気圏を突破する性能はない、気の毒だが。しかしクラウン、無駄死にではないぞ。おまえが連邦軍のモビルスーツを引きつけてくれたおかげで撃破することができるのだ」(シャア・アズナブール)

■戦いはこうして幕を開けた
戦いにはこうして数多くの犠牲があるということか。あれ、いつから戦争になったのだ。それはともかく、4月には秩父鉄道のSLパレオエクスプレスも走り始める。SL撮影シーズンにあわせて私も本格起動をしないとね!

【撮影データ】
Nikon D7200 /AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW+JPEG/Adobe Photoshop CC