2017年1月12日木曜日
【チラシの裏】作業台を新調しました
年末に思い立って、パソコン作業をするデスクを入れ替えることにした。私はいわゆるパソコンラックをずっと使っていた。インクジェットプリンターや外付けハードディスクドライブなどを、段を設けて上下に配置できるよさはあったものの、複数台のパソコンを並べることができないことと、キーボードのそばでものを書くスペースがないこと、さらにはキーボードの高さがいまひとつ合わないことで、どうも作業効率が落ちることがいやだった。仕事の進捗がよくないことを、パソコンラックのせいにしただけかもしれないが。
そこでパソコンラックを置き換えることにして、いままで撮影などに使っていた作業台にパソコンを配置した。この作業台はそもそもはIKEAのダイニングテーブルだったものだ。パソコン周りが広くなりキーボードも打ちやすくなった。そして、撮影用の作業台にするために、IKEAでもうひとつテーブルを買ってきた。
ただしIKEAのカタログを見てから店頭で実物を見ていても、好みのものと希望価格、色やサイズが必ずしも一致しなかった。そこで、無垢材のダイニングテーブルを購入して、脚部と幕板のみを塗装することにした。天板は蜜蝋ワックスで仕上げるプチDIYだ。脚と幕板だけが白いテーブルがあって、それが気に入ったからだ。けれど、サイズと価格が好みに合わなかったのだ。
近所のホームセンターで紙やすりと端材をあれこれ買ってきた。元プラモ少年はついつい1000番よりも細かい耐水ペーパーまで買おうか迷ったものの、スチロール樹脂を光沢仕上げにするわけではなく、塗装と蜜蝋ワックスの下地処理をするだけだ。それでも、240番、320番、400番、600番までは使った。
まずは組み立てる前に塗装をするために、4本の脚と4枚の幕板のやすりがけから始めた。作業の合間にふとアメリカ映画『ベストキッド』(邦題)を思い出し、"Right, Wax on. Left, Wax off!"という有名なセリフを思い出し、Amazonのプライム動画で見た。
塗装すべきところにも、有機溶剤を使わないIKEAの顔料入りのグレージング(BEHANDLA ホワイト)を使った。雨の日もあり室内で作業もしたいので、溶剤の匂いがするのが嫌だったからだ。数日かけて乾燥させながら刷毛で塗った。塗りむらはかまわない。さすがに、塗装後にやすりがけでエージング処理(といいますか、古びた感じにする)ことまではしないけれど、DIYふうに仕上げることにしていたからだ。
脚部と幕板は数回重ね塗りをした。乾燥させたのちにこんどは天板の裏側から下地処理のやすりがけと蜜蝋ワックスをほどこした。これも、IKEAで買ってきたBEHANDLA(蜜蝋ポリッシュ)。近所のホームセンターにあったものよりも安価だったから。
そして、天板の裏側の蜜蝋ワックスが乾いてから、脚部と幕板を組み立てて天板を置き、最後に天板の表をやすりがけとワックスした。作業中の床は、たまたま自宅にあった工事用のブルーシートで養生した。人工芝のグランドでの撮影で三脚を使う必要があり、そのための養生に使うために買ったものだが、こうして塗装に使う日が来るとは。
数日蜜蝋ワックスを乾かし、そして再塗布してから乾拭き、を繰り返した。残念ながら空手もカンフーも身についてはいないけれど、作業台は完成した。完成の記念写真としてカメラを置いて写真を撮ってみた。これでは、たんにカメラの写真だね!
いままでDIYを手がけることはなかったし、テーブルの脚部と幕板を塗る程度ではたいしたDIYではないことは承知のうえでも、どうも楽しくなってしまった。ホームセンターが楽しくてたまらない。そのうち、ベランダや室内にあれこれ作ってみたくなってきた。撮影用の背景を作りたいな。「雑貨店」という単語からおしゃれな小物を売るお店ではなく「マキタ電動工具」のほうを連想するようになるかも(そんなことはないか!)。