■あけましておめでとうございます
親愛なる読者のみなさん、あけましておめでとうございます。本年もみなさんにご愛読いただけますように、記事を書いていけたらと思っています。
さて、昨年夏から断続的に記している「関西リハビリ鉄記事」が年をまたいでしまいました。もう少しだけおつきあいくださいますとうれしいです。
■御所市が気に入ってしまった
松原市内の滞在先から、大阪都心部に出ずにJR和歌山線に乗りに行くのに、近鉄南大阪線と御所(ごせ)線を乗り継いで、近鉄御所駅からJR和歌山線御所駅で乗り換えて出かけようとした日のことは以前書いた。前夜の台風の大雨の影響で和歌山線の列車が運転見合わせになっていたことを私は知らないままでいて、JR御所駅に着いて改札でPASMOをタッチしようとしたまさにそのときに、嘱託の駅員氏に「あかーん!」と言われて飛び上がったという話だ。
その日はJR和歌山線には御所から乗ることはできなかった。けれど、近鉄御所駅から歩いてみただけでも、御所の町になんとなく心ひかれるようになってしまった。2両編成の電車が10分から20分おきに走る近鉄御所線の気に入った。それだけの運転頻度があれば利用しやすいという理由もある。そこで、桜井線や和歌山線を撮りに出かけたさいに王寺発五条行き117系電車を利用するためにも、しばしばJR御所と近鉄御所での乗り換えをするようになった。
正確にいうと、御所から和歌山線の列車に乗ったことはなく、御所で降りてばかりだったけれどね。
■御所とはこんな町
その御所市とはそれではどういう町なのか。たまたまの通過者である私にはその魅力を説明するのはむずかしいけれど、あえて町のプロフィールを述べれば、奈良盆地の西南端で大阪府に接した人口25,000人程度の町で、奈良までは約25キロメートル、大阪都心までは約30キロメートルに位置する。西端の大和葛城山、金剛山で大阪府に接している。おもな地場産業はサンダルだそうだ。葛城氏の本拠地であり、数多くの神社や遺跡が残されている。町の中心部(旧市街)は江戸時代の建物が多く残されて御所町(ごせまち)として知られる。
近鉄御所駅とJR御所駅はこの中心部の御所町の外にある。和歌山線が旧市街の外周を走るのは、おそらく、建設当時は鉄道駅が各地で町外れに作られたのと同じ理由なのかもしれない。そんなわけで、旧市街を見るには駅から少し歩く。なお、JR和歌山線の御所から吉野口までが御所市内にある。
私は限られた時間内でJR桜井線・和歌山線の105系電車を撮ることばかり考えていたので、ついぞ旧市街であるこの御所町を歩くことはできなかった。こんど訪れるときはかならず時間を作って歩いてみたい。町の魅力について私には説明しづらいと書いたのはそういう理由だ。それでも、乗り換えでわずかに新地商店街を歩いて、線路沿いをうろついただけでも、どうも心引かれてしまったというわけ。どうしてだろう……アーケード商店街がめずらしいと思われたからだろうか。それもあるけれど、わずかに歩いただけでもとても歴史がある町なのだということを感じたからなのだと思う。
なお、御所町については御所市Webサイトをあわせてご覧いただきたい。地図もダウンロードできる。
【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH. LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S./Adobe Photoshop CC 2019