2018年10月11日木曜日

【2018年夏関西リハビリ鉄記事】チョイ乗りトレイン117


■乗りを楽しむ列車
う10月になったというのに……まだ、この夏の話をしている「カメラのおっちゃん」や。9月は列車にほとんど乗れへんかったから。

さて、奈良盆地の桜井線(万葉まほろば線)や和歌山線の沿線に出かけた帰り道に、18時までに松原市内に戻らなかればならないというときに、意図的に「電車乗り遊び」をしていた列車がある。それは、和歌山線の王寺発五条行き各駅停車473Mという列車だ。和歌山線の列車は基本的には105系電車が充当される。王寺〜高田では221系電車のこともある。それ以外に、朝晩に117系電車が用いられる列車が何本かあり、この473Mはそのうちのひとつであるということをたまたま知った。

なにしろほら……117系電車に乗ったことがなかったからさ。しかもこの電車は、もともと京阪神間の新快速用に作られていて、特別な追加料金が不要なのにちょっぴりゴージャスな内装が自慢だ。そりゃ、乗りたいだろ。


■わざわざ遠回りしてでもいとをかし
そこで、しばしばこの列車に御所まで乗った。王寺から乗車できるときは王寺から。そうではなくても高田から。JR五位堂や香芝まで和歌山線対向列車で向かったことも。たしか、志都美で交換するはずだ(ちがったかな)。御所まではいずれにせよ数駅で王寺からでも20分程度しか乗車できない。できれば五条まで行けなくても吉野口まで乗ってみたかったけれど、そうすると松原市内の滞在先に18時まえに帰り着かない。

地図を見てもらうとわかるけれど、このあと私は御所で降りて近鉄御所まで歩き、尺土まで御所線に乗って南大阪線に乗る。JR和歌山線の高田〜御所のうち大和新庄〜御所は近鉄御所線と並行していて、その区間をわざわざ戻るわけだけど。いいのいいの。おもしろいから。





■単色塗装が似合わない
117系電車は、ここにお越しになる鉄のみなさんにはあえて説明するまでもないけれど、国鉄民営化の迫る頃に京阪神間の新快速用に、はっきりいうと京阪や阪急の電車に負けないような内装をもたせて作られた。車内の木目調の化粧板が1980年代の流行を物語っていて、いま見るとレトロな感じがする。

ただ、個人的には内装はいいのだけれど、外装といいますか、車体の塗装は明るい単色塗装があまり似合うデザインに思えないなあ。京都の抹茶色はまだいい。岡山の末期色真っ黄色なんてのはどうも……正面の窓まわりを黒く塗装しない編成だと、なおさらしまらない。なんというのかなあ。ビジネススーツと革靴にカジュアルな明るい単色のTシャツやジャンバーを着てしまったかのような、統一感のなさを感じさせるのだ。あ、でも和歌山地区のものは、この単色塗装のほうがまだいいか。






うーん、ラインカラーでも白地やベージュ、クリームにシンプルなラインを入れるだけ。あるいは、ツートンカラーにでもするほうがきっと似合う。というのは、この電車の兄弟形式とでもいうべきJR東日本の185系電車の湘南色や日光色は意外と似合っていたから(個人の感想です)


【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH. LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S./Adobe Photoshop CC 2018