2021年10月23日土曜日

【秩父鉄道撮影記事】SLパレオエクスプレスを5002列車と入庫シーンを「チョイ撮り」する

秩父まで出かけて雲と蜘蛛の巣を撮るとか

■気温が下がって過ごしやすくなってきた

さわやかに晴れる日が増えた。気温と湿度も低い日が増えて、私には過ごしやすい。寒いと思う方は多いかもしれないけどね。

先日、SLパレオエクスプレスをひさしぶりに見てからいろいろと気にかかり、気温が低くなってからあらためて見たいと思っていた。気温が低ければブレーキ操作のさいに蒸気が漏れて写りやすくなる。梅雨どきから夏は雨の日のほうが迫力があるくらい。真夏はむしろ乗って楽しむほうがいいかもしれない。

そこで、秋晴れの平日のSLパレオエクスプレス運行日にあらためて秩父路を訪ねた。こんどは西武池袋線・秩父線経由だ。西武4000系電車にもひさしぶりに乗りたくなったし。

左端のAI Nikkor 85mm F2Sの絞りがF5.6になっていなくてごめん
(MFニッコールレンズはF5.6の位置に設定して撮るのが基本)

またもや出発が遅くなり、御花畑に着いたときには正午過ぎのSLパレオエクスプレス5001列車が出発したあとという、ずいぶんな重役出勤だ。それでも、真っ青な空模様で蒸し暑くないのは心地よい。上り方向に移動することにして、列車を待つあいだに駅周辺を散歩した。

このときまでは晴れていた

■山に近いところでは午前中晴れても午後は曇るんだってば

だんだん厚い雲が出てきてすっかり暗くなりましたとさ

列車から見ると紅葉にはまだ早い。また、鉱石貨物列車も走っていることはわかった。そうしてけっきょく秩父谷がはじまる、荒川の渓谷に沿った駅までやってきた。むしろ寄居のほうが近い場所だ。いいの。このあとさらに上り方向まで行くつもりで、事前に発売日を確かめたうえで秩父路遊々フリーきっぷを買ったから。

そう思って降りて駅を見わたす場所に来たら、だんだん太陽は雲に隠れてしまった。天気予報通りではある。朝からものすごくよく晴れても山に近いところは午後から夕方は曇るというのはめずらしくはない。仕方ないな。

■SLパレオエクスプレスがやってきた!

きたきた

1時間半ほどこの場所にいてあれこれと列車を見ていた。近くの家の前で遊んでいる小さなお子さんとお母さんとバイバイごっこをして、国道140号を走るチョコバナナカラー、ではなくて「幸せを呼ぶ黄色い色」という秩父鉄道観光バスを観察しているうちに、遠くから汽笛が聞こえて……SLパレオエクスプレス5002列車がやってきた。

ブレーキ操作で蒸気が写った

ここなら背景も白い空にならないで済むから選んだ

ほらね。20℃を切るような気温になれば、蒸気が白く見えるからいいのだ。デキ102号牽引の下り返空鉱石貨物列車と、前照灯の位置が低い7500系電車7504編成と三倍交換をするところも、「いかにも秩父鉄道らしい」おもしろさがある。このダイヤになってから来たのがこの駅にはじめて来たので、そのことは意図してはいなかったけどね。

■広瀬川原への入庫シーンを見たかった

広瀬川原でC58363を観察するのはひさしぶり

SLパレオエクスプレス5002列車が通過していってからは、ふたたび上り列車に乗って広瀬川原までやってきた。つい先日来たばかりの荒川桜堤を歩いて広瀬川原車両基地のそばに来た。それは、熊谷から入庫する列車を見たかったから。

そういえば……カラスが夕方になると舞うのだった

デキの運用のこともカラスに聞くとわかるんじゃないかな

SLパレオエクスプレスの入庫は17時ごろで、10月下旬になると日没の時間だ。「夜汽車」のような雰囲気を手軽に楽しむことができる、というといささかかっこよく言いすぎかな。だから高感度撮影が得意なカメラを持ってくるほうがなにかと撮影しやすい。

動き出したら本線に列車が来て、前照灯が写り込んだ

入れ替えするようすをここで見るのはおそらく5年ぐらいぶりだろうか。だから、自分にとっての「望ましい立ち位置」や、すぐそばの荒川大麻生公園野鳥の森にいるカラスたちの大群が飛び交うことをすっかり忘れていた。あいつら鉄なんじゃないか。

【撮影データ】
Nikon Df, D7200/AI Nikkor 85mm F2S, AI Nikkor ED 180mm F2.8S/RAW/Adobe Photoshop CC