2023年3月26日日曜日

【東武越生線撮影記事】81107編成オレンジ&ベージュと81111編成セイジクリームの上下列車交換をねらう


■オレンジ&ベージュを撮りにでかけたら……
話は3月中旬にさかのぼる。東武越生線を走る8000系電車4Rワンマン車のなかで、各種リバイバルカラーをまとった特別塗装の二編成のうち、オレンジ&ベージュの81107編成の列車交換をねらいにでかけた日のことだ。今日も越生線にいる特別塗装編成は81107編成だけだろうと思って交換駅で待っていたら、上り列車にセイジクリームの81111編成がやってきた。


「ちょっとお!」と、まるで怒っているかのような声を出してしまった。もちろん、ものすごくよろこんでいる。なぜなら、2月末以降に81111編成は越生線運用に入ることがなかったのと、この日は81107編成が確実に越生線にいることを知っていたから。

あわてて地面に図を書いて計算をしてみると……81107編成と81111編成がこの駅で交換するタイミングもあるのではないかと気づいた。両者が越生線運用についていても、この駅で交換するとは限らない。だから、そう思うとひさしぶりのチャンスのはず。

私は運行開始以来ずいぶん経つのに腰が重すぎてなかなか撮ろうと試したことのなかった、81107編成と81111編成の両特別塗装編成が列車交換するところを撮ってみたかったのだ。

■タイミングが合わなくて気に入らない



というわけで、両者がこの駅にやってくるのを待った。だが、待望のファーストショットはまったく気に入らなかった。下り方踏切から撮る場合には、列車の遅延があると踏切遮断機が開かない。そうなると撮影できるタイミングが減ってしまう。

私が撮りたい感じはこうじゃない。ちょっとちがうんだよなあ。

■上り方から再挑戦してみると
そこで、上り方に移動して待った。以前のエントリーにも書いたように、カメラの高さをやや下げることができ、踏切遮断機の動作に関係なく撮影ができるところがいい。

さきほどの上下交換から1時間ほど待ってみた。するとまずは下り列車が先にやってきた。そして対向する上り列車を待つ。





■セイジクリームもいいかも
私は停車中の姿を長秒時露光で撮りたいのではなく、動きのあるところをねらいたい。そのためにISO感度を上げて手持ち撮影をしている。だから、欲をいえば完全に空が暗くならない時間のうちに撮りたかった。さらに、暗くなるとヘッドライトの光条がうるさく感じられるとか……いろいろとあれなところはあるけれど、これはこれで「まあまあ及第点」という気持ちだ。最初のカットよりはずっといい。

これだけで完成とはもちろん思ってはいない。じつは翌日にも同じ場所で挑戦した。だが、翌日は運用が代わり、81107編成と81111編成の両者が越生線運用についてはいても、この駅で上下交換はしなかった。坂戸で両者が揃うタイミングはあったけれど、坂戸ではねらった絵にならない。列車の運用ばかりは自分ではどうにもならない。

そして、この2日後に81107編成が越生線から東上線運用に入り、数日後には81111編成も東上線運用につきはじめた。前回のエントリーにもあるように、ダイヤ改正翌日には東上線で両者に遭遇している。そして両者ともそれ以来、本稿執筆時にいたるまで東上線で運用についているようだ。したがって、3月中旬以降この撮影の「再挑戦」はできないままでいる。

高麗川橋梁での流し撮りよりもずっと技術的には難易度が低いのに、どうもつまらないことでつまづいて「一発でうまくできない」のが自分らしくもあるか。くやしいなあ。もっとスマートに決めたい。

日没が遅くなる今後に期待したいが、ダイヤ改正後の運用がまだ把握できていないので、次の挑戦はいつになることやら。

この撮影で気づいたことがある。それは、いままでセイジクリームのリバイバルカラーはこの正面デザインにはいまひとつしっくりこないように私には思えていた。側面からねらうほうが両リバイバルカラーともに「無難」ではある。けれど、踏切を通過する際に構内灯の光が横から当たると、セイジクリーム塗装でこの更新後の顔つきもけっこうカッコいいんじゃないか、と思うようになった。これはちょっとした発見かもしれない。

あと、上り方(浅草・池袋・柏方)先頭のクハ8100形にはごついジャンパ栓もあるところもいい。ワンマン4R車は下り方先頭の幌枠がないから、ジャンパ栓があるほうがなにかと引き締まって見える。

【撮影データ】
Nikon Df, Nikon D7200/AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED, AI AF Nikkor ED 300mm F4S (IF)/RAW/Adobe Photoshop CC