9月半ばよりサラリーマン生活を始めた。仕事内容はいままでとそう大きくは変わらない。何かのテーマを与えられてそれを取材して調べ、必要な写真を自分で撮影したり集めて記事にする。とはいえ、自宅で仕事をしていたころとは仕事の進め方のスタイルも変わる。趣味の媒体ではないから、求められる知識や行動も変わる。いまはそれに習熟しようというところ。覚えることがたくさんあるから、脳と体をたくさん使う。
さらに、今年は自分の住んでいる集合住宅の管理組合活動にも参加している。責任のある立場を拝命して、こちらにも時間が必要だ。
だから、必然的に「自分だけに使うことのできる時間」はほぼなくなった。カメラ・写真に関する仕事をしていても、自分の趣味に割く時間は就寝前のわずかな時間しかいまは見いだせない。
■「楽しそうに生きてみせたい」
仕事自体はほぼ希望にかなうものだし、やりがいはある。だがカメラを持ち歩いているのに、趣味の写真は古いiPhoneだけというのは、忸怩たる気持ちはある。だって「ちょいと古いレンズ交換式カメラで素敵な写真を撮る」ほうがおもしろいじゃないですか。いろいろなところに出かける機会が増えたので、そのさいに業務に関係ない写真も増やしていきたい。
ふとしたときに見たものの美しさは忘れることなくとらえていきたい。どこか特別なところにでかけるとか、行動をしたときだけが「映えて」「エモい」わけではないということを証明したい。日常生活の中にもはっとさせられる瞬間がある。そういうものを集めて「楽しそうに生きてみせ」たい。「楽しく生きる」だけではなく、「楽しそうに生きているさまを示したい」。このくだりは我ながらちょっとおかしいな。
■読者を楽しませたいから
写真家や編集者、記者という浮世じみた商売をしていると思うのだ。私たちは不要不急の仕事しているような存在だが、観客や読者を楽しませる仕事をしている。そういう人間が自分の不遇をどこでも垂れ流すのは美しいとは思えない。一流の仕事をするひとたちは人前で仕事の愚痴や人の悪口はいわないはずだ。じっさいに収入が多いかどうかは関係がなく、「楽しそうに仕事をしてみせて」見てくださる方や読んでくださるみなさんに楽しんでもらえるようでありたい。
写真のおかげで、人生にほんのちょっとでも楽しさやうるおいが増すかもしれない。そういうおもしろさをみなさんと共有できたらと思うのだ。
私がここ数年推しているVTuberの根本凪ちゃんの好きなところは、見た目や歌、声や話のおもしろさや単語選びのセンスはもちろんだけれども、ファンを楽しませようとつねにしているところ。エンターテイナーとしてのそういうプロフェッショナルな意識を尊敬してしまう。
■しばしお待ちを!
慣れていけばこの時間のやりくりはもっと上手にできるはず。記事更新が遅れがちになって申し訳ない。だが、ときどき遊びに来てほしい。みなさんのなにかのお役に立てるものを見つけたら書いていきたい。俺氏がんばるます。
【撮影データ】
iPhone 7 PLUS/Adobe Photoshop CC