■上信電鉄に行きたいな
上信電鉄の烏川橋梁が好きでよく行く。2両編成の電車が単線でトコトコと川を渡る姿が好きだし、列車と並行して撮影できる佐野橋のたたずまいがいい。木でできていて増水すると流れるようになっている。数年前にもそうして流出したほか、昨年秋の台風19号でも流されていていまでも工事中のはずだ(2020年9月追記:7月22日に開通しました)。4輪車が渡れない橋なので歩行者と自転車、オートバイしかこないところも、のんびりできて好きだった。この前後の烏川の雰囲気が好きなのだ。
短くまとめると……上信電鉄に行きたいなあ。遊佐未森の『夏草の線路』ごっこをしたいんだな、きっと。
真冬のころにもなんども行っているけれど、いちばん好きなのは夏の終わりだろうか。川べりにある大きなマンションをうまく避ければ空を画面いっぱいに大きく写すことができる。そして、夏の終わりにもくもくと積乱雲が発生するようすや、天使の梯子が見られるところもいい。そういう写真をたくさん撮っているから気に入っている、という「思い込み補正」によって好きだという理由も、もちろん大いにありえる。画面を思いっきり整理しやすいし。
■ソビエトレンズで撮っていた
昨年秋に通っていたころの話はすでに何度か記事にしている。西武701系電車の譲渡車であるクモハ153-クモハ154が廃車になるというのもあって、ひさしぶりに通っていた。そして、そのときには手元にあるのにずっと使うことのなかったソビエト製Lマウント(ライカスクリューマウント)レンズを使った。Sony α7IIを使わせてもらっているけれどソニー純正レンズやAFレンズを使ったことが一度もない。
20年ほど前……と書くと我ながらおどろくなあ……ソビエト製ライカスクリューマウントのZorki-3が好きで、そのときに集めたレンズだ。どういうわけかデジタルカメラでは使う気がしなかった。もっとも大きな理由は35mmフルサイズで使ってみたかったからだ。APS-Cサイズやマイクロフォーサーズでいまひとつ積極的に使う気になれなかった。
そうやって使っているひともたくさんいるのは知っている。だが自分がいまひとつ積極的になれなかった理由はうまく説明しづらい。にじみのあるクラシックな描写を自分の写真に積極的に使える気がしなかったから、かもしれない。自分の写真にとって必然性が見当たらなかったというのか。距離計連動式カメラ用レンズでは最短撮影距離が1メートルくらいで、近接しづらいという理由もあった。
■なんだか写真作家みたい
しかしVoightLander VM-E Close Focus Adapterをつけて使えば、最短撮影距離の問題はかなり解決する。そこで、これらライカスクリューマウントレンズやM42のソビエト製レンズで撮っていた。そうしてじっさいに使ってみたら、思っていた以上に楽しむことができた。
■なんだか写真作家みたい
しかしVoightLander VM-E Close Focus Adapterをつけて使えば、最短撮影距離の問題はかなり解決する。そこで、これらライカスクリューマウントレンズやM42のソビエト製レンズで撮っていた。そうしてじっさいに使ってみたら、思っていた以上に楽しむことができた。
α7IIはまた、イメージセンサーのカバーガラスの曲率のせいか、広角レンズでは画面周辺部ではっきりとした色ずれとかなり大きい周辺光量落ちもある。α7IIIでは多少は改善されているらしい。Nikon Zシリース、LUMIX Sシリーズではα7IIよりはいいという記事も散見する。SIGMA fpはどうだろう。
この周辺光量落ちをいかして、さらに意図的に露出アンダーで撮影しローキーに仕上げてみると、なんだか写真作家の写真みたいになる。湿度が高さもあわせて写しているような気もするね。ははは。もっとも、それがおもしろいと思いつつ、ぜんぶこうやってしまうのもクセが強すぎるかも……という思いもあってしばらくお休みしていた。特定の機材だけに依存するのも考え込むし。いつもの写真以上に「ゆううつな私のモノローグ」とでもいう雰囲気がものすごく強まるから。詩情は好きだけど、ポエムっぽさを強くしすぎないようにしているのですよ、私は。
でも、ひさしぶりにまたやってみようかな。「なんだかおもしろい」が出発点なのはいいけれど、私にとっては「その機材を使う必然性」がほしいんだ。
■計画運休が終わったら、かな
緊急事態宣言が解除になったので、あちこちでかけてみたい。もちろん用心しながら県内だけかな。もっともいまのところ地方私鉄各社では計画運休もあって、まだ訪問しづらいかも。それに、県をまたいでの移動は控えるようにいわれている。その自粛要請が撤回されてたら上信電鉄にも行くんだ。写真に写っているデハ252-クハ1301も、登場時の塗装になったデハ251も見たい。ほかの電車ももちろんだ。そして、佐野橋がどうなったかも気になっているんだ。
YouTube動画は2012年8月に撮ったデハ251-クハ304。そういえば「人形処かんとう」の広告ラッピング電車だった。この日も暑かった。セミの鳴き声がする動画だとのんびりした雰囲気が強まるように思えるなあ。
【撮影データ】
Sony α7II/Orion-15 28mmF6, Jupiter-9 85mm F2/RAW/Adobe Photoshop CC 2020
*記事初出時に「Jupiter-12 35mmF2.8と記しておりましたが、おそらくはOrion-15 28mm F6を使用しています。Exifデータには記されないので記録をしておらず失念していました。記載を改めます。
この周辺光量落ちをいかして、さらに意図的に露出アンダーで撮影しローキーに仕上げてみると、なんだか写真作家の写真みたいになる。湿度が高さもあわせて写しているような気もするね。ははは。もっとも、それがおもしろいと思いつつ、ぜんぶこうやってしまうのもクセが強すぎるかも……という思いもあってしばらくお休みしていた。特定の機材だけに依存するのも考え込むし。いつもの写真以上に「ゆううつな私のモノローグ」とでもいう雰囲気がものすごく強まるから。詩情は好きだけど、ポエムっぽさを強くしすぎないようにしているのですよ、私は。
でも、ひさしぶりにまたやってみようかな。「なんだかおもしろい」が出発点なのはいいけれど、私にとっては「その機材を使う必然性」がほしいんだ。
■計画運休が終わったら、かな
緊急事態宣言が解除になったので、あちこちでかけてみたい。もちろん用心しながら県内だけかな。もっともいまのところ地方私鉄各社では計画運休もあって、まだ訪問しづらいかも。それに、県をまたいでの移動は控えるようにいわれている。その自粛要請が撤回されてたら上信電鉄にも行くんだ。写真に写っているデハ252-クハ1301も、登場時の塗装になったデハ251も見たい。ほかの電車ももちろんだ。そして、佐野橋がどうなったかも気になっているんだ。
YouTube動画は2012年8月に撮ったデハ251-クハ304。そういえば「人形処かんとう」の広告ラッピング電車だった。この日も暑かった。セミの鳴き声がする動画だとのんびりした雰囲気が強まるように思えるなあ。
【撮影データ】
Sony α7II/Orion-15 28mmF6, Jupiter-9 85mm F2/RAW/Adobe Photoshop CC 2020
*記事初出時に「Jupiter-12 35mmF2.8と記しておりましたが、おそらくはOrion-15 28mm F6を使用しています。Exifデータには記されないので記録をしておらず失念していました。記載を改めます。