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| 驟雨をまとい7002編成到着！ |
■雨の秩父へやってきた
この日は朝から雨の予報だった。前日から会津若松に出張していた。けれど磐越西線を走る蒸気機関車はこの日は新潟へ行ってしまい、天気も悪い。会津鉄道と野岩鉄道踏破や只見線の乗車も考えたけど、会津若松を経つ時間が早くないので途中下車しにくい。せっかくなので乗るだけでなく撮りたいのだ。
そこで、今回はずっと行きたかった秩父へ行くことにした。雨が降っていれば蒸気機関車の煙も期待できるだろうし、新幹線に乗れば上り熊谷行きのSLパレオエクスプレス5002列車に間に合う。各種リバイバルカラーの1000系電車もいろいろ撮りたいし、東急から来た7000系電車の活躍も見たい。ちょっともったいないけど「撮りたいものが多い」秩父を優先することにして、会津若松はまた今度来ることにする。
磐越西線に揺られ、途中で485系電車赤べえ塗装の快速と交換するシーンを撮りながら新幹線と湘南新宿ラインを乗り継ぎ熊谷へ。久しぶりに急行『秩父路』に乗ることにした。熊谷から急行に乗るのはそれこそほぼ25年ぶりだ。新幹線と急行列車で時間を買うなんて、我ながら大人になった。
■新幹線から急行『秩父路』へ優雅な連絡
もと西武新101系だった6000系電車は快調に飛ばして行く。雲が途切れてときどき晴れ間が見えてうれしくなる。ひろせ野鳥の森、小前田、武川と過ぎるたびに「ここで降りたい」という思いに駆られつつぐっとこらえる。
熊谷駅で羽生行き7002編成を目撃したのち、急行列車は次に羽生行き7001編成と交換した。ということは、こんどは上り列車の三峰口行きに7000系電車が続いてくる。だから、しかるべき撮影地を探さなきゃ。
寄居を過ぎて山が近づいてくると、紅葉が見ごろを迎えつつあるのがわかる。できれば山の方まで行きたいけれど、あれこれ考えて長瀞まで行かないように降りて陣取ることにした。日が短くなってきたので、撮影可能な時間を長く保っておきたい。それに、ダイヤがわからないリバイバルカラーの各種電車に移動中にすれちがって撮れないのもくやしい。
■1000系電車を撮っているうちに雨脚が激しくなってきて
運よく「チョコバナナ」ことデハ1000系導入当初の黄色に茶帯のリバイバルカラー車（1007編成）やカナリアイエロー（1012編成）、ウグイスの1009編成を撮影できた。そして、いよいよSLパレオエクスプレスの汽笛が遠くから聞こえてくるころ……雨脚が突如激しくなってきた。あたり一面が雨煙で白く見える。露出もだんだん厳しくなりそう。折りたたみの小さい傘ではあまり役に立たない。緊張が張りつめてきたころに踏切が鳴った。来た！ 7002編成三峰口行き！
磐越西線に揺られ、途中で485系電車赤べえ塗装の快速と交換するシーンを撮りながら新幹線と湘南新宿ラインを乗り継ぎ熊谷へ。久しぶりに急行『秩父路』に乗ることにした。熊谷から急行に乗るのはそれこそほぼ25年ぶりだ。新幹線と急行列車で時間を買うなんて、我ながら大人になった。
■新幹線から急行『秩父路』へ優雅な連絡
もと西武新101系だった6000系電車は快調に飛ばして行く。雲が途切れてときどき晴れ間が見えてうれしくなる。ひろせ野鳥の森、小前田、武川と過ぎるたびに「ここで降りたい」という思いに駆られつつぐっとこらえる。
熊谷駅で羽生行き7002編成を目撃したのち、急行列車は次に羽生行き7001編成と交換した。ということは、こんどは上り列車の三峰口行きに7000系電車が続いてくる。だから、しかるべき撮影地を探さなきゃ。
寄居を過ぎて山が近づいてくると、紅葉が見ごろを迎えつつあるのがわかる。できれば山の方まで行きたいけれど、あれこれ考えて長瀞まで行かないように降りて陣取ることにした。日が短くなってきたので、撮影可能な時間を長く保っておきたい。それに、ダイヤがわからないリバイバルカラーの各種電車に移動中にすれちがって撮れないのもくやしい。
■1000系電車を撮っているうちに雨脚が激しくなってきて
運よく「チョコバナナ」ことデハ1000系導入当初の黄色に茶帯のリバイバルカラー車（1007編成）やカナリアイエロー（1012編成）、ウグイスの1009編成を撮影できた。そして、いよいよSLパレオエクスプレスの汽笛が遠くから聞こえてくるころ……雨脚が突如激しくなってきた。あたり一面が雨煙で白く見える。露出もだんだん厳しくなりそう。折りたたみの小さい傘ではあまり役に立たない。緊張が張りつめてきたころに踏切が鳴った。来た！ 7002編成三峰口行き！
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| SLパレオエクスプレス5002列車と交換なり！ |
7002編成は駅直前の小さな坂をそろりそろりと上り、ゆっくり進入した。ステンレスで近代的な電車はなんとなく悪天候でも頼もしく見える。東急8500系とその派生形式をこんなにかっこいいと思ったのははじめてだ。すみません、西武沿線住民の私にはずっとそっけないデザインの電車に思えていたから。
すると、7002編成は私の目のまえでSLパレオエクスプレス5002列車と交換した。雨に降られているうちに気持ちの余裕をなくしたのか、5002列車のダイヤのことをすっかり忘れていた。いいものを見てしまった。だから「偶然の出会い」にものすごく特をした気分だった。
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| いま考えたら雨宿りせずに同じ場所にい続けたら 鉱石貨物列車の交換も撮影できた |
SLパレオエクスプレス5002列車との交換も、もちろんSLパレオエクスプレス5002列車出発シーンもしっかり撮影した。次の7001編成三峰口行きも待つつもりが土砂降りの雨だ。そこで駅に戻って待合室で雨宿りしながら列車を待ち、下り方面へ移動することにした。デキ108の鉱石列車とデキ502の鉱石列車の交換に遭遇することもデキ、満足しながらやってきた7001編成に乗り込んだ。
荒川橋梁を越えるころ、雨がやみはじめて赤く染まった太陽が雲間から姿を現した。ああ、いまここで河原にいたら！ 少年のころに見た鉄道ファン写真コンクールの長瀞鉄橋で捉えたデキのシルエットの写真を思い出す。俺もあんなになれたのに！ とやきもきするけれど仕方ない。7001編成から見た長瀞の夕景は心の中に大切にとっておくことにする。
荒川橋梁を越えるころ、雨がやみはじめて赤く染まった太陽が雲間から姿を現した。ああ、いまここで河原にいたら！ 少年のころに見た鉄道ファン写真コンクールの長瀞鉄橋で捉えたデキのシルエットの写真を思い出す。俺もあんなになれたのに！ とやきもきするけれど仕方ない。7001編成から見た長瀞の夕景は心の中に大切にとっておくことにする。
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| 悪天候でも頼もしい |
■帰ろうかと思っていたのにふたたび途中下車をした
迷いながらも列車の走行シーンをこの残照のなかで撮りたくなり、秩父市内で降り立った。それがまたよかったんですなあ。下車駅で7001編成は羽生行き急行と交換し、さきほど先行したデキ502牽引の鉱石列車を追い抜いた。名物の三倍交換ってやつです。いや、さらに上り鉱石列車と交換したからこれって四倍交換か。そうして残照を浴びながら三峰口へ駆けて行った。西日に当たるステンレスカーはやはりかっこいい。東急車を見直したよ。
迷いながらも列車の走行シーンをこの残照のなかで撮りたくなり、秩父市内で降り立った。それがまたよかったんですなあ。下車駅で7001編成は羽生行き急行と交換し、さきほど先行したデキ502牽引の鉱石列車を追い抜いた。名物の三倍交換ってやつです。いや、さらに上り鉱石列車と交換したからこれって四倍交換か。そうして残照を浴びながら三峰口へ駆けて行った。西日に当たるステンレスカーはやはりかっこいい。東急車を見直したよ。
【撮影データ】
Nikon D2X／Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED ＜NEW＞／RAW
