■上信電鉄150形153編成の引退から1年
上信電鉄への700形電車の導入により1年前のちょうどいまごろ、2019年9月23日に150形電車153編成(クモハ153-クモハ154の第2編成。以下153-154編成と略)は最後の営業運転を行って運用離脱をした。この電車は首都圏に残されていた最後の「西武湘南型デザイン」の電車であり、国内最後の西武801系電車でもあった。伊豆箱根鉄道の3000系電車や5000系電車も「西武湘南型デザイン」の派生といえなくもないかな。そして、ほかの150形電車が運用入りしていたころは正直にいうと私はこの広告ラッピングを好ましくは思えなかった。けれども姿が見られなくなるのはさみしいなと思い、昨年9月には何度か通った。とくに、西武401系電車由来の151-152編成と西武701系電車由来の155-156編成の最後を見ることができなかったことも心残りだった。この153-154編成の運用離脱直前のころのようすはすでに記事にした。それなのに、運転最終日の様子を書こうとしてずっと忘れてしまっていた。2020年9月に上信電鉄沿線にひさしぶりにおもむいたら、高崎検車区には153-154編成がまだ残されていたのを目にして、そういえばと思い出した。運用離脱からちょうど1年経ついま、あらためて記事にしようと思う。