さる11月3日(日・祝)に行われた入間航空祭は、5年ぶりに一般公開が行われた。好天にも恵まれて、25万人もの入場者があったそうだ。雨上がりで天気がよすぎて雲一つないほど。強風のために空挺降下展示が中止になった。
25万人という来場者数は途方もなく思える。基地のある入間市と狭山市の人口がそれぞれ14万人だから、25万人もの入場者数は「それぞれの市の人口を上回るものすごい数の来場者数」「両市の人口を合わせた数に近い膨大な数」だと思う。
ブルーインパルスの飛行展示ももちろんあった。だが、筆者が楽しんだのは「C-1輸送機」を前面に打ち出した航空祭であったこと。おそらくいままでにそんなことはなかったのではないかと思う。自衛隊の関係各位の皆さんにも、C-1はとても愛されているのだろう。
#入間航空祭 まであと1日!
— 航空自衛隊入間基地(Official) (@jasdf_iruma) November 2, 2024
今年の航空祭は『C-1✈箱推し』
!C-1初号機の前で最終号機の31号機がラストフライトセレモニー!ハンカチ必須!
感動の瞬間をお見逃しなく!#航空自衛隊 #入間基地 #大空とその先へ #C1 #号泣https://t.co/hVbKzksw5H pic.twitter.com/x0dsHfBoqI
基地オフィシャルXアカウントよりキャプチャー |
入間基地に所属する最終生産機31号機のラストフライトが予告されたほか、1機しか存在しない電子戦訓練機EC-1の飛行展示、銀色塗装の試作初号機の地上展示も行われた。
もっとも、筆者は基地内の大混雑を恐れて、基地内には入っていない。ゲートが限られることから入場してしまうと身動きが取れなくなる。だから、RW35エンド側の入曽パーク・多目的広場周辺にいた。ただし、多目的広場は不老川の遊水施設を兼ねており、24年8月の大雨以降は整備が行われておらず閉鎖中だ。
■「大きな音の迷彩塗装の飛行機」
C-1輸送機についての細かい解説はここでは行わないので、読者各位に検索をかけてほしい。簡単に述べると、自衛隊発足時にアメリカから供与されたカーチスC-46輸送機を置き換えるために1966年(昭和41年)度より基本設計が開始され、試作1号機は1969年(昭和44年)より製造が開始され1970年(昭和45年)8月にロールアウトし、11月12日に初飛行した国産中型戦術輸送機。T字型の垂直尾翼と高翼構造、短距離離着陸(STOL)性能が特徴。プラット・アンド・ホイットニー JT8Dターボファンエンジンを双発で搭載する。
ボーイング727などにも使用されたこのエンジンの騒音は現代の視点で見るとかなり大きく思える。入間基地周辺の住民のみなさん、あるいは平日の日中に周辺市町村在住や在勤・在学される方には、おそらく大きな音の迷彩塗装の輸送機という認識でいるのではないかと思う。後継機であるC-2を見ると、その大きさとエンジン音の静かさを強く感じるほどだ。
C-1は試作機2機、量産機29機の合計31機が製造された。だが、老朽化が進み、後継機のC-2への置き換えが進みつつある。あれほどたくさん見かけたように思えたC-1も、前述のように航空祭で31号機がラストフライトを行って退役した。そして、2024年度中に用途廃止になると予告されている。
本稿執筆時の2024年11月13日現在、入間基地402飛行隊の2号機、30号機、と電子作戦群の21号機(EC-1)、そして岐阜基地の航空開発実験団の試作1号機(銀色塗装)の4機しか残されていないそうだ。
そう知って驚いた。
■急旋回にいつも目を見張る
C-1は日常的に見ている。だが、航空祭の飛行展示のたびに驚かされるのが、急旋回ができること。乗っている人たちは重力のかかり方がとてもしんどいのではないかと想像する。「中型」とはいえ大きな輸送機がずいぶん機敏に急旋回できるものだと思う。
■ほかにも撮りためていけたら
筆者は基地周辺に在住している。C-1もかつて配備されていたYS-11FCほどではないが、よく撮っている。「YS-11のついで」に撮っているので、HDD内を探せばいろいろな写真があるはずだ。とりあえずは、退役した31号機の比較的最近の姿をお目にかける。
ほかの絵柄も増やせるように、平日にC-1の残された機体を撮影可能なときには、もっと工夫してまだ撮ってみたいと思う。
【撮影データ】
Nikon D7200, Df/AI AF Nikkor ED 300mm F4S (IF), AI Nikkor 85mm F1.4S/RAW/Adobe Photoshop CC