2016年5月10日火曜日

【チラシの裏】Instagramふう写真


ここ数日、天候がいまひとつでもあり、また積み上がった原稿もあり、さらには体調もあまりよろしくないこともあって、自宅で作業のあいまを見ては過去の写真フォルダをあさっている。今後撮るべき写真のヒントを探す作業でもある。そうしていてふと思いついたのが、Instagramだった。





Instagramはご存知の通り、写真を中心にしたSNSだ。各種画像効果が多く使えることと、スクエアフォーマットに写真がトリミングされることから、スマートフォンで撮っても変化を容易につけることができておもしろい。だからこそ、スクエアフォーマットになじみのないひとたちに人気がある……というふうに、おっさんの筆者は考えている。そして、じっさいに若いひとたちに言わせると「テキストをあれこれ書かなくもいいから」「知らないおっさんに絡まれないですむから」という。じっさい、mixi以外にもクローズドなSNSがほしい、という気持ちはわからなくはない。

少々話がそれた。理由は思い出せない。けれどにわかに、Instagramふうに写真を仕上げてみようかなと考えた。「若者たちがすなるInstagramふう写真といふものを、おっさんもしてみむとてするなり」というわけだ。「おじさんはinstagramに来ないでほしい」と言われるだろうが、「安心してください、絡んだりしませんよ」かもね。ちょっとしたいたずら心だ。

まずはすでに手元にある写真を、あえてInstagramのアプリではなくAdobe Photoshopを使ってInstagramふうに仕上げてみた。そこで問題になるのは、スクエアになるトリミングだ。撮影時にスクエアのアスペクト比で撮影していないと、トリミングしにくい写真がかなりあることに気づいた。気にしないひとはまったく気にならないだろうけどさ。

そうなると、こんどはInstagramに似合うように意図的にアスペクト比を変えてスクエアに撮影してみたり。そのうえで、撮影時に画像効果を用いることも試した。実際、上記の写真のうちいちばん下のカメラの写真(ウクライナ製一眼レフSaliut-S)は、撮影時にアスペクト比と画像効果を工夫している。

いずれも、わざわざ一眼レフやレンズ交換式カメラで、ときには光学的にきちんとぼけるようにして撮影をし、Adobe Photoshopでレタッチをしているあたりがアナクロでおっさんっぽいと思う。んー、そこがおもしろいんだ。

ああ、なるほどねえ。こういうのも頭の体操になるなあ、と思うと楽しくなってきた。いろいろなテイストで撮影できるように、腕を磨きたいのだ。