2016年11月3日木曜日
【入間航空祭2016】消えていくもの
毎年、11月3日は航空自衛隊入間基地の「入間航空祭」の行われる日だ。いや……「文化の日」という祝日であることはもちろん知っている。子どもの頃から西武鉄道沿線に住んでいる私にはどうしても「航空祭の日」という気持ちになることが多い。いまはまた、基地のある町の近隣に住んでいるから、事前の訓練飛行も目にしているのでなおさら、「11月3日は航空祭の日」という気分になる。
そのくせ、よく考えてみると一昨年と昨年はブルーインパルスが飛ぶようすを見ていなかった。一昨年も昨年も、朝いちばんに飛ぶYS-11FCだけ見て(もちろん撮って)から、撮影やら仕事の打ち合わせに出かけてしまったのだった。
そこで、今年はひさしぶりに午後のブルーインパルスの飛行を見ることにした。そして、前日の予行演習まで見に行っちゃった。
前日は寒い曇り空で、スモークもあまり映えなかった。その後、日没後には雨が降り始めて……こりゃあ、明日の天気はどうなるのかなあと思っていたら、朝起きたら雲一つない快晴だった。11月3日はいままでの経験からも晴れることが多いことはたしかとはいえ。雲一つない青空はひさしぶりに見るとまぶしかった。
基地のなかに入ると身動きが取れなくなることは目に見えている。なにしろ、今年も13万人もの入場者があったというのだから。そこで、基地そばの不老川沿いからねらうことにした。前日の予行演習は入曽多目的広場からねらったものの、同じ場所も飽きる。そして、基地のなかからは撮りにくい逆光側から撮ってみたかった。なぜかというと、スモークや機体が逆光で輝くようすを見たかったからだ。「バリ順」の写真は、豊岡第一病院側や基地のなかからがんばったみなさんの写真をご覧くださいな。
今日撮っていて気づいたことがある。それは、私はどうやら航空機が好きなのではなくて、青空に浮かぶスモークがゆらゆらとゆらめいて消えて行くところを見るのが好きなのだということ。いちばん萌えたのはたなびくスモークの姿だったのだもの。
追記:今年はとうとうYS-11FCは地上展示だけになってしまった。私はこの催しでいちばん楽しみにしていたのは、YS-11FCのフライトなのに。去年撮っておいてよかった。まあねえ、旅客用途だけではなく海上保安庁でも使われなくなり、0系新幹線も101系電車ももう走っていないのだから、こればかりはやむをえないな。それでもまだふだんは飛行点検隊のフライトチェッカーとして飛んでいるから、仕事を調整して平日の昼間に撮りに行くか。
【撮影データ】
Nikon D7200/AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>, AI AF Nikkor 300mm F4 ED/RAW/Adobe CameraRaw