2020年6月16日火曜日

【秩父鉄道撮影記事】デキ103+αとの出会い


■旧型電機秩鉄デキ103に出会った
先ごろ秩父鉄道沿線にふらりと出かけたときのこと。西武秩父経由で出かけたので、御花畑で乗り換えて下り列車に乗った。武州原谷貨物駅を通過する際に鉱石貨物列車が出発待ちをしているのを見ていたので、今日も鉱石貨物列車が走っているのだと確認できた。そうして秩父市内の駅で降りた。

その下り鉱石貨物列車が出発するまえに、上り返空列車が来るのではなかったかなあ。貨物時刻表も秩父鉄道のダイヤグラムも持たないでふらりと来たので、おぼろげにそんなことを考えながら線路ぎわに立つと、ほどなくして下り返空列車がやってき……ちょっとまったああ! 線路の上になにか黒いのがいる。ありゃなんだ。


■キジの線路横断
180mmの単焦点望遠レンズしか持ってこなかったので、とりあえず写してみてから拡大再生をしてみると、りっぱなキジがゆうゆうと線路を横断していた。


待避線を列車が速度を落としてしずしずとやってくる。けれど、キジは急ぐでもなく悠然と線路を横断した。日常的にそうしているのではないか。さらに遠くから見ていると、さらにもう一羽いるように見える。ええっと……拡大再生。





■ひとの恋路を邪魔するものは……
ああなるほど。待ち合わせて線路を越えた先で異性とデートしているわけか。そして、列車や私がデートのお邪魔をしているわけですな。ははは。粋ではなくてすまんね。ちなみに、お二人はしばらく線路際できゃっきゃうふふとされたのちに、すぐそばの藪に消えていかれましたとさ。


■デキ100初期グループもいいよね
ええっと。デキの話をまったくしなかった。秩父鉄道で運用入りしているデキ100形のうち、最も古いグループに属する機関車で、角張った箱型車体が特徴だ。運用離脱している初号機デキ101はもうひとまわり小ぶりだ。写真のデキ103号は数年前に赤い塗装で白い帯が入れられたことがあった。


あのときは、正直いうと驚いた。でもいまここ数年の秩父鉄道の電気機関車の塗装変更のようすをふりかえれば、そんなものはまだまだ序の口だったようだ。

デキ100形には松尾鉱業鉄道からやってきてほぼ同型ながら正面窓上にツララ切りが設けられているデキ107・108がおそらくはもっとも人気があるだろうし、私も好きだ。いっぽう、こちらのデキ102・103はそのツララ切りがないぶん、わずかに柔和に見える……擬人化しているあたりに私のヲタさかげんが現れるか。地味に見えるけれどいい感じだと思う。かっこいいよね。AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-EDもF5.6くらいまで絞るといい感じ。

【撮影データ】
Nikon Df/AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED/RAW/Adobe Photoshop CC 2020