2020年6月11日木曜日

【秩父鉄道7800系電車撮影記事】2020年晩春のナナハチとアマビエトレイン&「彩色兼備」号


■春をきちんと味わえていない気分
東地方もいよいよ梅雨入りしたとさきほど報じられた。もう梅雨か。今年はソメイヨシノやエドヒガンはきちんと見たものの、家にいて4月末から5月の新緑をあじわうことができないでいたから、春を体感した感じがせず、もう梅雨が来たのか、早いな……という気持ちが強い。あれ、でも一昨年と昨年の新緑のころは私は体調を壊して家にいて……今年はコロナ禍とはいえ、やはり家にいた。ここ数年あまりかわっていないな、私の場合は。

とにかく夕方に秩父鉄道沿線にでかけたときのことを書く。前回のエントリーの続編のようで、撮影した時間はこちらのほうが先だ。御花畑から数駅列車に乗り、坂の下の駅で降りた。以前かなり頻繁に通っていた駅で、そのときに撮った写真を見ているうちにまた訪ねたくなった。


■ひとがいない駅にて
平日の17時半ごろの秩父市内の駅にはほんとうにひと気がなかった。御花畑や秩父は乗降がもちろんある。高校がある大野原もだ。ところが、その先の駅は自分が乗った上り列車でも下車したのは私だけ。しばらく見ていても乗降客は列車ごとに一人いるかいないか。ただし、もともと乗降客が多い駅ではない。来ないあいだにいつのまにか駅員不在時間が増えていた。




■鉱石貨物列車の退避を見て
この駅は上下列車の交換設備があるので、旅客列車の交換も多い。そして速度が遅い鉱石貨物列車が高速で走る旅客列車を退避することもしばしばだ。待避線にしずしずとやってきてしばらくのあいだ停車する下り返空鉱石貨物列車をさっそく目にすると、秩父鉄道にやってきたなあ、という気持ちになる。信号が変わって走り始めるときの連結器のすきまから生じる「がががががーん」という音を耳にすると、秩父鉄道の鉱石貨物列車の走る日常が変わりなく続いているのだと思えて、うれしくなる。


■ナナハチに出会えて秩父に来たことを実感する
しばらく線路際で待っていると、秩父鉄道沿線にいるなあと私に感じさせるもうひとつのアレがようやくやってきた。私とおっとっとさんが勝手に呼ぶところの「ナナハチ」こと7800系電車だ。ナナハチの数は4編成だから、めずらしいわけではないとはいえ、3編成いる5000系電車などおなじように全長70キロメートルほどある秩父鉄道沿線のどこかで目にするにはしばし待つ必要がある。鉱石貨物列車とナナハチを見られたら私の体内で必要としているなにかがかなり満たされる感じ。ヲタだからね!


そういえば、行きに乗った列車は「疫病退散! アマビエヘッドマーク」のついた7506編成だった。そして帰りは7507編成「彩色兼備」号。ひさしぶりに訪問していきなりこれらに乗れたのは運がすごくいいのに、乗車駅で乗るときに気がついていなかったあたりが私のうかつさ。35ミリフルサイズのカメラだけで気軽な感じに撮ろうとして、それはじゅうぶんに楽しめた。

でも、正直にいうと、気軽な感じでは撮れたけれど撮影自体もほんとうに「お気楽」になってしまい、いろいろと撮影時のツボというか、コツというべきか、そういうものを忘れていて、なにかとうかつなところがあったのよね。あはは。気楽なのは雰囲気やポーズだけにしないと。画面から手抜きをしていることが伝わってはいけないと思うんだ。



【撮影データ】
Nikon Df, Sony α7II/AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8D, AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED, M ROKKOR 28mm F2.8/RAW/Adobe Photoshop CC 2020