2022年1月7日金曜日

【八高線撮影記事】日没後の209系3100番代「ハエ71・72編成」

2017年1月

■本年もよろしくおつきあいくださいませ!
ごあいさつがずいぶん遅くなってしまいました。みなさん、あけましておめでとうございます。2022年もまだいろいろと油断のできない状況のようですが、なんとか生き延びてやりましょう。

さて、昨年秋から冬はJR八高線・川越線を走っていた209系電車3100番代車の2編成(電略記号「宮ハエ」こと川越車両センター所属のハエ(カワ)71編成および72編成)を追いかけていて、その関連記事ばかり書いていました。そのハエ71編成と72編成は昨年末の12月25日にハエ72編成が運用入りして以来、この年末年始には川越車両センターの奥の方の留置線にとどまり、営業運転入りはしませんでした。

ここでお目にかける写真は、いずれも運用入りしていたあいだの日没後に撮ったものです。

■ハエ71・72はこのまま運用離脱するのだろう
あれもああだし、年末年始に老朽車をあえて走らせることはしないだろうな、とは思っていたので、年末年始に走る姿を見ることができるとは、私自身は思っていませんでした。おそらくはこのまま、つまり1月8日(土曜日)と9日(日曜日)に川越車両センターで行われるお別れツアーの乗客向けに川越駅と川越車両センターのあいだを数往復して、それっきり運用離脱すると考えています。

2020年8月

2020年8月

営業運転する姿を見ることがもうできないのは、私にももちろん残念です。ただ、ここ2年ほどは老朽化に伴う車両故障に見舞われながらも、八高線・川越線のワンマン運転化対応工事関連の車両不足に対する予備車として用いられていたようなので、ついに寿命がきたというべきか。見るからにあちこち老朽化していましたし。だから運用離脱はやむをえません。むしろ、ここまでよくぞ走ってくれたと思うべきなのでしょう。運行に関わっていた関係各位の方々にはお礼を申し上げます。

■シルエットばかりでもハエ71・72をねらっていた
ここ数年は思い出しては八高線と川越線に出かけては、ハエ71編成と72編成に遭遇できるならばそれをねらおうとしていました。最近の私は「順光の編成写真」のような車両自体の記録写真はほとんど撮らず、むしろどんな車両が来てもあまり関係ないような、「鉄道のある風景」とでもいうような絵柄にすることが多いのですが、それでも撮影者と一部の方にしかわからない「よく見ると209系3100番代が写っている」写真を撮っていました。

ハエ71編成と72編成を理由に八高線と川越線に通い、できるだけ他人の真似ではない、自分なりの写真の撮り方を探っていたというほうが正しいかもしれません。意図せずに結果的に他人の既発表の写真に似てしまうことはやむを得ませんが、はじめから他人の過去の写真を真似して撮ることを私自身はしたくないのです。

2021年12月

2021年11月

■209系3100番代も「私の写真の先生」のよう
沿線に通いながらまだまだ撮ってみたい写真のアイデアが浮かんできました。この209系3100番代を題材にしてそのアイデアを活かすことは、おそらくはもうできないでしょうが、これら2編成が走ることはなくても、これからはそのアイデアを具現化していく作業を続けていきたいと思っています。

2021年12月

夕方から夜の撮影はとくに、ぶれやピント位置への注意などの写真術の基本が身についているかどうかを試されることが多いのものです。さらには構図や画面構成、レタッチと画像処理についてもあれこれと考えさせられました。だから、ハエ71・ハエ72編成を追いかけながら私は撮影術の基礎訓練を重ねていたことになります。そう思うと、この2編成の電車も私には「写真の先生」みたいな存在ですね。

【撮影データ】
NikonDf, NikonD7200/AI AF Nikkor 35mm f/2D, AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition) , AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D, AI AF Micro Nikkor 105mm F2.8D, AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED,  AI AF Nikkor ED 300mm F4S (IF)/RAW/Adobe Photoshop CC