■越生線のほかの場所でもオレンジベージュを撮ってみたくなった
このところ東武越生線をひさしぶりに訪ねて、8000系電車4Rワンマン車のうち、オレンジ&ベージュの81107編成を追いかけていた。高麗川橋梁で流し撮りやシルエットをねらうのはさすがに似た絵柄ばかりになるので、こんどはもっと列車の姿をはっきり写すような撮り方もしようと考えた。
そこで、交換駅での列車交換のことを思い出した。そういえば……と思い、2014年に下車して以来9年ぶりに樹木の名前の交換駅に降り立った。以前は自分の腕はもっと非常に稚拙で雑だったから、きちんと撮影するのは実質的にははじめてだ。
それにしても「東武越生線」でグーグル画像検索をすると、自分のむかしの稚拙な写真が出てくるのはわりとキツイ。泣けるぜ。
■どちらから見ても魅力的だが
最初は、グーグル検索しても撮影例が自分の大昔の稚拙な写真以外は出てこない下り方からねらった。日没後に撮っているのは、日照や影になやまされないためだ。
だが、踏切警報機や遮断機の動作と列車のダイヤの兼ね合いがなかなかむずかしい。遅延が生じると遮断器が開かないために、撮影できる角度やタイミングが少なくなる。
そこで、上り方からねらうことにした。こちらのほうが撮影しやすくなるのと、撮影者が立つ位置よりも線路のほうが高いために、カメラの高さがやや低めにできていい。
■撮りたい条件がなかなか揃わない
そうやって撮影ポジションを決めるまでに2回、さらに天候を見ながら通ってみた。列車が停止する、あるいは発車すぐのところを望遠レンズでねらっているから、あたりが暗くなっても1/125秒でも列車の動きを止めることができる。それでも、LEDの行き先表示の文字は欠けてしまうが。むずかしいのは、列車の遅延によって上下の列車の位置が画面内の思う場所にかならずしも配置できないこと。日没後ある程度たって残照が空に残っている時間が光線状態としてはのぞましい。だが、ラッシュアワーでもあるために列車のダイヤが遅延しやすい。撮影したいものにそういう「自分の意志や努力だけではなんともできない条件」があると、難易度が高くなり、頑張ろうという気持ちにもなる。
「うーん、もうちょっとなんだよな」
でかけるたびに撮影した画像を振り返りながらそう思う。だから、このパターンの撮影も続けることにした。ほら、私はしつこいんですよ。こういうことに関してはね。
【撮影データ】
Nikon D7200, Df/AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED, AI AF Nikkor ED 300mm F4S (IF)/RAW/Adobe Photoshop CC
「列車が駅で並んでいる写真」で「どんな列車でもいい」ならば、撮影はむずかしくはない。だが、特定の列車を特定の時間帯という限定的な条件で写したいと思うと、一回の撮影でうまくいくとは限らない。列車のダイヤに関しての情報にうとく、いろいろとうかつであれな私だけかもしれないが。手ぶれ補正機構のないカメラとレンズで手持ちで撮影もしているし。
「うーん、もうちょっとなんだよな」
でかけるたびに撮影した画像を振り返りながらそう思う。だから、このパターンの撮影も続けることにした。ほら、私はしつこいんですよ。こういうことに関してはね。
【3月19日追記】3月18日のダイヤ改正により東上線内のワンマン運転区間が増えて、正午前後と深夜の閑散時間帯の一部列車は森林公園発着になった。8000系4Rワンマン車が客扱いする区間が増えたということで、東上線内での撮影機会も増えたのかも。
【撮影データ】
Nikon D7200, Df/AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED, AI AF Nikkor ED 300mm F4S (IF)/RAW/Adobe Photoshop CC