2024年5月7日火曜日

【秩父鉄道撮影記事】黄金週間における秩鉄デキの活躍および「逆襲のチャー」ことデキ105をゲットせり

後ろからデキ105がやってきたときの著者の驚きを推察しなさい

■連休期間はデキも大活躍
今年のゴールデンウィークは天候に恵まれた。とくに5月の休みの日は最後の日以外は、少なくとも東京首都圏では天気がよすぎるほど。夏のような日差しだった。夏のような強い日差しはレジャーにはいいだろうが、ひさしぶりに借用機で撮影する必要があった私には、日差しが強すぎてどうするか、と悩まされた。影が濃く出てしまうのだ。

5月3日(金・祝)にひさしぶりに秩父鉄道沿線でカメラを構えた。ねらいはSLパレオエクスプレスだ。ヲタではなく一般のみなさんがよろこんでくれそうな被写体が必要だからな。だが、そのあいまにやってきた鉱石貨物列車に私の趣味的な気持ちは相当「持っていかれた」。主力のデキ300形と500形だけではなく、デキ105にも遭遇できた。そんなこともあればいいな、と思い鉱石貨物列車が運休になるかもしれない日曜日を避けたのではあるが。

■いきなりデキ105に遭遇して
SLパレオエクスプレスをねらうのが主目的だったから、午前中はSL5001列車を山のほうで撮るために、鉱石貨物列車の走らない影森より先にいた。「東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券」を使ったために、寄居経由で訪問したから、いま思えば鉱石貨物列車についての確認もできたはず。だが、寄居から下り方向への移動中は居眠りをしていて、鉱石貨物列車の観察を怠った。

SL5002列車は別の場所で撮りたい。そこで午後になって上り方向に移動してはじめて、武州原谷で見た出発待ちのデキ505牽引下り鉱石貨物列車(7404レ)と、親鼻で見たデキ302牽引上り返空列車(7105レ)の姿から、鉱石貨物列車が運行されていることを知った。

新緑の緑とデキの水色がよく似合う

「ようし、SLパレオエクスプレスのあいまに鉱石貨物列車も撮っちゃうぞ。うふふふふ」

ドラえもん、もしくは太宰治ふうにほくそ笑みながら上り列車に揺られ続けて、かんぽの宿のあった駅で降りた。そして、意図していた場所にいらした先客の方にちらっと尋ねてみた。するといわく、今日はデキ105も走ってるという。

私自身は2月の雪の日以降に秩父鉄道沿線を訪問できず、ずっとデキ105を撮れなかったから、もし撮れたら楽しみだなあ……と思っていた。そこへ、さきほど見かけたデキ505を仕留めて……撮影して数分後に、下り返空列車(7205レ)の先頭にデキ105が立っているのが見えた。

上り列車を撮るように構えていたところに、デキ105は後ろからやってきたというわけですよ。これはまさかの『逆襲のチャー(茶)』。これより下り方にはいなかったのだから、もし遭遇するとすれば上り方から現れるはずだとわかってはいたつもりなのに。それでもきちんと写せたのは「LUMIXは伊達じゃない!」からかも。「デキ105のひとつくらい、LUMIXで撮ってやる!」とか、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のセリフをもじりながら、被害妄想的にあれこれ考えた。

G100Dはこういう撮影に向くカメラとは思えないけれど、やろうと思えば撮れるものだと思って感心したよね。私物のGX7 Mark IIよりも動作レスポンスが早くレリーズタイムラグが短いのではないか。「カメラの性能差が、撮影の決定的差ではないことを見せてやる」というところ。私はいったいなにと戦っているのか。ドゥクシ!

デキ105もこうしてみると色褪せた

ともあれ、今日の私の業務的なメインディッシュ……ではなくて撮影対象はSLパレオエクスプレスだ。だから、まずはこれからやってくるSL5002列車を確実に仕留めつつ、デキ105がやってくる時刻の計算を始めた。ええと、この時間にこの駅にいてのろのろと走るならば、おそらく返しは7206レのはずだから、SLパレオエクスプレスのあとに走るはず。

ラグビーワールドカップ2019年ラッピングは継続中……まえもこの駅で撮ったわ

さいわい、ずいぶんと日が長くなって撮影可能時間帯の広がったから、夕方になっても光量は足りるはずだ。デキ105よりも、まずはSLパレオエクスプレスを確実にねらおう! とひとまずはSL5002列車に向けて調整を重ねた。

電車や鉱石貨物列車はいわば「撮影の練習」に利用させてもらった。

■新緑に水色が似合う
それにしても、ちょうど新緑がみごろだ。4月末くらいのまだ淡さを残した緑の葉が大好きだ。花や木々はベタ順光では美しく見えないことが多く、斜めか横からの光、あるいは透過光になるように撮りたい。それでも、淡い緑はベタ順光でもそれなりにきれいに見える。

そして、秩父鉄道の電気機関車に塗られた水色は新緑の緑ともよく合うものだと感心してしまった。夏のように強い日差しで、電気機関車たちも眩しそうに目を細めている……ように見える。そんなことを書くと「気持ちの落ち着くお薬」を処方されてしまうだろうか。

デキ302もなんだか眩しそう

デキ504はひさしがあってそう眩しくはないかも

■予想通りにデキ105もゲットだぜ
もといた駅でねらうのも悪くはないのだが、同じ構図の写真ばかり撮るのはあきる。鉱石貨物列車は副本線を通過してくるはずだから、ここではあまりねらいやすくはない。そこで、下り方向へ移動した。逆光になる駅間のカーブで新緑を輝かせるか、駅に近いカーブで地道に待つか。前者は駅からの歩行時間がかかるから、少々心配だ。後者は秋から冬にかけてではこれからの時間は日陰になりそうだが、いまならもしかして……ワンチャンいけるのでは。あー、いかん。無理していまどきの言葉を使っちゃった。

SLパレオエクスプレスが去っても、ハイシーズンだからそれでもまだまだたくさんの観光客がいる駅で降りて、下り方向に競歩のように歩いた。さいわい、ほかに撮影者はだれもいない。だまって私のカメラの背面モニターをのぞきこんでくるおじさんもいない。

そうやって数本の電車を撮っているうちに、遠くから茶色い車体が見えて……対向列車がないので副本線に入らず駅をまっすぐ通過して、デキ105が私の眼の前に姿を現した。

建物の影に邪魔されない時間にデキ105が来てくれてよかった

こういう「バリ順編成写真」をねらおうとはまったく思っていなかった。それでも、たまにはこういう「Vな写真」で「優勝」するのもまあいいか。ぽきた、魔剤ンゴって感じだ(いったいいつの時代のインターネッツ)。むしろ、運用入りを予期しないでいて、途中で遭遇したところからの計算があたり、こうして一日の最後に西日の当たるその姿を写すことがデキた……できたのだから、「エイドリアーン!」と叫びたいほど感激したし、その場でガッツポーズもしたんだぜ。

「人間の知恵はそんなもんだって、乗り越えられる! 」と、またもや『逆襲のシャア』のセリフも思い出したよね。しかしいちいち引用するセリフの作品が古い。

なお、翌日もデキ105が運用入りしていたようだ。先日の旧型客車の運行時にもデキ105が大活躍していたようだ。中の人といいますか、運用さんが連休中に秩父鉄道を訪問したひとたちをよろこばせようと、こういう運用を意図的に考えてくれたのではないかなあ。ありがたいことだ。当て推量だけどさ。

■熊谷〜長瀞区間運転列車に遭遇
さて、デキ105を待つあいだに、おひとりだけ撮影者に遭遇したのですよ。その方にデキ105がもうまもなく下り鉱石貨物列車の先頭に立って来るとお話したわけです。撮影後にまだ明るいけれど集中力も切れてきたから帰宅しようかな……と思っていると、その方が「5000系を写してから帰ります」というのを耳にしまして。そのときは私はまったく何も気づいていなかったのですな。

3番ホームから出発した熊谷行き

そういえば、デキ105がやってくる前に下り列車としてやってきた5000系電車の行先表示は「三峰口」「影森」ではなかった。そして、駅ホームから風に乗って聞こえてきた放送内容をよく聞いてみると「3番ホームから熊谷行き列車が発車」するとか……。上り列車なのに。

3番ホームは旅客列車の場合は下り列車のホームではなかったっけ。西武鉄道直通列車がここから発着するような……昨年春のダイヤ改正で日中に設けられた熊谷〜長瀞の区間列車は、3番線から発着するということか。そして、今日は6000系と5000系5003編成というわけか。

SLパレオエクスプレス以外の上り旅客列車が3番ホームを出るところは、いままで見たことがあるだろうか……ははあ、だからさきほどの彼は撮るわけか! と走馬灯……いや、それは人生の最後に見るやつだから、スライドショー的に静止画が数カットか脳裏にぱぱぱぁっと思い浮かんだ。鈍い俺氏にもようやくわかった。

というわけで、不肖私もパチリと一枚撮ってみたわけね。

思えば昨年春のダイヤ改正後から、秩父鉄道詣でをさぼっていたから、こういうところになかなか気づかなかったのだ。この日は電車運がかなりいい一日だった。まだまだ明るかったものの、さすがに集中力が切れたので、この次の上り列車で帰宅した。

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DC-G100D, DMC-GX7 Mark II/LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S., LUMIX G 42.5mm F1.7 ASPH. POWER O.I.S.,LUMIX G VARIO 45-150mm F4.0-5.6 ASPH. MEGA O.I.S/RAW/Adobe Photoshop CC 2024