【東武東上線記事】東武東上線が新鮮だ（その1）

■東武東上線が好きなのに

西武新宿線沿線住民の私にとって、東武東上線はなかなか乗れないお隣の路線だ。これは地理的な理由だ。東上線から我が家までの距離がそれなりにあり、公共交通を用いても所沢か川越にしか出られない。成増や北朝霞経由で乗るというのは東上線沿線によほどの用事があるときに限られる。先日の震災直後の間引き運転では川越発上り列車が７時台で終了したときには、東武鉄道を軽く恨めしく思った。

昔から西武沿線のあちこちで暮らしているのに東武にあまり乗ることができない私には、子どものときから東上線に乗るのは「プチ旅」感という感覚がある。非日常な感じがしていつになってもうれしい。

■寄居から東上線に乗った
先日の秩父鉄道行きの帰りは東上線で帰宅することにした。熊谷まで行くと御花畑・西武秩父経由では時間がかかるから。もちろん、たまには東上線や小川町までどうせなら八高線に乗りたかったのだけど、この日は東上線も八高線も間引き運転で八高線にはタイミングが悪かった。

寄居からは東上線の8000系電車ワンマン車に乗る。落ち着いた妙齢の女性の声のアナウンスを真似してちびっこと小川町まで揺られる。8000系も東上線系列でももはや貴重な存在だから、しばし走りを堪能する。

小川町で向かいにいた50050系電車の準急に乗った。そこではじめて知ったのですけど、窓ごとに「カーテンが自由に止められるよ」とステッカーが貼ってあるんですね。姫宮ななさん入りで！　いやー、そんなに萌えだらけでなくてもいいです。

■50090系電車に乗れるとうれしい

つきのわまで乗りながらホームを見ていたら、続行して快速急行が来た。私らは「時の鐘と蔵の町」の副駅名がある市内の駅で降りるのだから、後から来る電車でも同じだ。

待てよ……快速急行って『フライング東上』ではなくて……いつの時代よだ。そういいえば「ぶらんで～と東武」という東武百貨店のコピーがありましたね。TO-Bってつづりの時代ね。アラフォー以上ではないとご存じないでしょうな。『TJライナー』の50090系電車だよね。私はいつも『TJライナー』に乗りたくても乗れないので、50090系が来るなら待ってみようかな。

森林公園で降りたら対向ホームには10000系電車の2R車がいたので、もちろん撮る。東上線には２本しかいないんでしたよね。貴重な存在なのに、縦横無尽に走っている気がする。昨日も用務で東上線沿線に出向いたら２本とも見たし。しかも乗れたし。前パンで走ってくれたらいいのに。寄居方に連結するから無理なんだよなあ。うーむ、そのうち寄居-小川町を２コテ×２などでぜひ。姫宮さんは生身じゃないんで、10000系２コテ×２が実現するほうがうれしいです。姫宮さんももちろん嫌いじゃないけどさ。

■ちょっと酔うけど50090に乗れればまあよし
そうこうしていたら来ましたよ、50090！　座席もクロスシート！　座席指定料金なしで乗れてうれしい。椅子はA-Trainの固い椅子だけど、新型スカイライナーも薄くて固い椅子だし、まあ仕方ないか。でももう少し柔らかくしてほしいな。あと、どうも回転機構とボルスタレス台車の揺れが妙な同調をするのか、体調がよろしくないときに乗ると私は酔う……とかいいながら好きなんだけど。

川越市まではあっというまに到着。東上線よ、たまに乗りに来るからね！