8月のお盆以来、青空の日が数えるほどしかない。いやもう、困っていますよじつに。洗濯物は乾かないし。いや、そういう所帯じみた理由ではなくて。晴れた日の写真がほしいのになあ。晴れているところに行くほかないな、こりゃあもう。
7月のあの暑い日々を思い出して懐かしんでいるのだから、我ながら身勝手だ。でも、青空と夕焼けがとてもよかったもの。
そんな7月のある日、ふと思い出して所用のあとで青梅まで行った。電車に乗りに行ったというのか、駅周辺をうろうろするために。
JR青梅線は東青梅以遠は単線になる。そのために、東青梅で上下の交換が行われる。それより立川よりでは複線で10連が行き交うのに、急に私鉄の雰囲気になるところが好きだ。うまく絵にできないけれど、103系電車や201系電車がいる頃から、この東青梅での交換シーンが好きだ。
ここで下車してもよし。青梅まで乗ってもよし。青梅で降りても、東青梅よりに少し歩いたところでとっぷり日が暮れた。それでも、急に山が迫る町並みのせいか、西武沿線末端住民の私の家からは直線距離は遠くはないのに、なんだか遠くに来た気持ちになるから、ちょっぴり満足した。カメラを持っていてぱちぱち写しているけれど、これはスナップショットにもならないなあ。
【撮影データ】Panasonic LUMIX DMC-GX8・LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.・RAW(Adobe CameraRawにて現像。周辺光量と明瞭度をマイナス補正)
※意図的に四隅を落としてにじませています。LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.は小型軽量なのはもちろん、フードとLEICAの書体がとてもかっこよく、にじみや光量落ちの少ないとても優秀なレンズです。