2017年8月24日木曜日

【上信電鉄関連記事】107系電車が上信電鉄に譲渡されたとの報を聞き【8月29日追記】


■107系電車が上信電鉄に譲渡されると聞き
Twitterをはじめとするインターネットの速報性とはほんとうにすごいな、と驚かされることが多い。

先日も、今年9月に定期運行が終了すると報じられていて、一部編成にはさよならラッピングも施されているJR東日本高崎支社の107系電車が、上信電鉄に譲渡され高崎駅から搬入されたという複数以上のツイートやYouTube動画を見て、その思いを強くした。

一部ではうわさされていたようだが、上信電鉄に107系電車がほんとうに譲渡されたのだ。あまりそのうわさを信じてはいなかったから、少々驚いた。

【8月29日追記】8月29日に上毛新聞社が報じたところによると、全部で6編成12両が譲渡されるといい、残りの譲渡はJRでの定期運用後の10月になる模様だ。来年度以降から運用されるという。

■上信電鉄にはいろいろとちょうどいい電車かも
けれど、思えば上信電鉄は、抵抗制御でMT46主電動機やMT54主電動機と同一設計の主電動機を扱いなれているだろう。107系電車はDT32空気ばね台車を履くけれど、DT32台車は枕ばね部分は異なるものの、軸箱支持機構のあたりはDT21がもとになっているはず。上信電鉄にはそのDT21台車と同一設計の台車(KD207およびFS342)を履く電車が多数在籍している。

そして、なんといっても107系は上信電鉄の他の車両同様に20メートル車体に3扉ロングシートで、さらには1M制御で2連での運転が可能なのだ。そう思えば107系は上信電鉄にとってかなり好都合な電車なのだろうと容易に想像できる。

さらには県内の他事業者への譲渡であり、高崎駅構内で線路がつながっていることも、輸送費用を抑えられたというメリットもありそうだ。

■運用開始が楽しみ
これから上信電鉄仕様に改造され、きっと塗装も改まるのだろう。運用開始が楽しみだ。

じつをいうと私にとって107系電車は、正直にいえばいつも115系1000番台車を撮影するための「練習用電車」であったり、「移動用電車」であることが多く、きちんと撮影できたカットは少ない。

それをこれから撮るほどのガッツもわかなかったのだが……あの烏川橋梁や鏑川橋梁、さらには千平から下仁田への山間を107系電車が走ると思えば、写欲がわく。


■150形と200形が置き換え対象か
ただし、107系電車が導入されたということはそれと引き換えに引退する車両もあるはずだ。その対象は、いいかげん古びてきている150形あたりかもしれないことは、想像にかたくない。あるいは200形である可能性も。工事列車を牽引するのはいまはもっぱら200形のデハ205号車の役目ではあるけれど、それは自動空気ブレーキの250形でも代替可能なはずだからだ。

このあたりは正式発表を待たないともちろんわからない。とはいえ、「いつまでもあると思うな昭和の電車」ということ。私も機会を見つけて通って、上信電鉄の在来車の記録を続けたい。

【8月29日追記】8月29日づけの上毛新聞によれば、上信電鉄は107系電車を6編成12両購入するというから、150形3編成と200形2編成を置き換えて、さらに部品取り用の予備さえまかなえる数字だ。





【撮影データ】
Nikon D7200, Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED, AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G, AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>, AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR, LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S. /RAW/Adobe Photoshop CC