2017年8月21日月曜日

【上信電鉄撮影記事】ブルーアワーの根小屋駅


■ブルーアワーに列車を写したくなった
日没直後に上信電鉄根小屋駅に降りた。いつもであれば、佐野のわたし方向に歩いて烏川にかかる佐野橋から列車をねらう。いつもそういう絵ばかりを撮っているので、ひさしぶりに駅を見下ろせる場所にやってきた。

■駅を見下ろす位置でカメラを構えた
そうしてカメラを構えてしばらく待つと、6000形の下り列車がやってきた。見ていると意外と乗降客がある。ここは高崎からもすぐ近くの住宅街でもあるから、高崎に出かけていたひとたちには路線バスのような存在で、気軽に乗ることができる足なのかな、などと考えながらファインダー内で列車の動きを見ていると、列車が動き始めた。


ここで引き上げてもよかったけれど、欲が出てもう一本列車を待った。こんどは150形第3編成の上り列車のお出ましだ。空がみるみる暗くなる。だが駅の明かりで列車が照らされるタイミングがあるはずだ。数人の乗客が列車に乗り込んだあと、列車が駅を出た。動き始めると列車が照らされて後部が暗いなかで浮かび上がった。



そうして、あたりはふたたび静けさを取り戻した。去りゆく尾灯を見送ってから三脚をたたんで自分も駅に向かった。

■AI Nikkor ED 180mm F2.8Sはやはりいいなあ
この撮影では、マニュアルフォーカスレンズの時代にAI-Sニッコールレンズのなかでは評判が高かったAI Nikkor ED 180mm F2.8Sを使い、1.3×クロップを用いた。

最近はマニュアルフォーカスニッコールレンズを使うことはまれだし、クロップモードで撮影をすることはほとんどなかったけれど、180mmはクロップモードで用いても画質がよくてうれしい。180mmをもっと使うべきだと思わされた。

ただし、ヘッドライトを大きく画面内に入れるような撮影では、少なくとも私の持っている個体ではニコンスーパーインテグレーテッドコーティングではないので、デジタルゴーストが出てしまうから、状況を選びつつ、ね。

■後継機種よりもD7200の絵のほうがいまでも好きだ
そして、じぶんの好みではD7200はISO 6400までの絵が好きだ。ISO 3200より高感度ではD7500のほうが、画素ピッチも少し大きくて画像処理エンジンが新しいぶん、高感度ノイズをきれいに処理するとは思うし、高感度を用いるとD7200ではRAW現像時にむりな現像処理はできない。ダイナミックレンジがそう広くはなく、おそらくは感度が低い。

だから、D7200ではRAW現像時に極端に明るくするようなことはあまりおすすめできない。それでも、私にはD7200のざらつきを残しつつ解像感もそう減らない絵のほうが好み。あえていえば、D7200のややスミっぽいざらつきのある絵が好き。はですぎなくていい。

また、BLE(Bluetooth Low Energy)でペアリングをして画像の転送時にWi-Fiに切り替わるSnapBridgeよりも、消費電力が大きいとはいえ常時Wi-Fi接続をするWireless Mobile Utilityのほうがスマホとも接続しやすい。Wi-Fiは電池消費が大きい欠点はもちろんある。

そういいつつも、もはやD7200は旧製品になってしまったので、メンテナンスを考えるとそう長いあいだ使い続けるわけにはいかないけれど、まだまだ活躍してもらうつもりだ。

【撮影データ】
Nikon D7200/AI Nikkor ED 180mm F2.8S/RAW/Adobe Photoshop CC

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