■西武線アプリを開いてみて……スクランブル発進
ここ二日ほど、ひさしぶりに東京首都圏では青空が広がり、なおかつ気温も高くておだやかな天気だった。日中の最高気温が17℃だなんて、まるで春のようだ。もっとも、農家のみなさんはいろいろとお困りのようだし、西武鉄道の各駅やWebサイトには「あしがくぼの氷柱」が中止になったむねも発表されている。そう思うとこの暖冬は手放しによろこぶことはできないかもしれない。それでもやはり、暖房もあまり用いず軽装で出歩くことができるのはからだにはラクチンではある。
そんなある日、自宅でなにげなく西武線アプリを開いてみて……茶を吹いた。なぜなら、西武園線に我ら「むかしの西武鉄道好き」にとっての大好物ともいえる、牽引車代用の全電動車新101系263編成が充当されていると表示されていたから。仕事もそこそこに機材をかばんに入れてあわてて家を出た。
■「カメラを構えるとなぜか曇る」例のアレ続行中
おだやかによく晴れていて歩いているだけでも気分がいい。仕事をほっぽりだして出てきてしまったけれど、筆者はこのごろ運動のためにも機材を持って出歩くことを意識的に続けている。筋力不足を痛感することが度重なったから……なさけない。
家を出たのが午後遅めだったので、西武園駅を降りたときにはすっかり夕方だった。そして、線路際でカメラを構えて待っていると、なぜぶあつい雲が出て太陽を隠すんだあああ！ 俺氏の邪気眼強すぎ！
■なんと翌日もまた走った！
そんなわけで、薄暮の写真を量産して帰った。つぎに来るときはもっと明るい時間に来られるといいなあ、と思いながら。そうして翌日の昼にまた、なんの気なしに、ほんとうになにげなく西武線アプリを見たら……今日も西武園線に263編成が走っている！ 同じ編成が連日入ることはそうそうないはずなので、油断していたぜ。
そこで、昨日より早めの午後にまた仕事を放り出して、来ちゃった☆ えへへ。からだのコンディションを整えることも仕事ですから（キリっ）
■「バリ順の編成写真が撮りたいわけではない」などと書いた呪いかしら
このごろほんとうに、真っ昼間に列車を撮る機会は少なかったことと、あまりに見事な天気なので、つい「バリ順の編成写真」も撮ってみた。そうしたらさあ、またもやぶあつい雲が出てきて、列車が画面内に収まるときだけ暗くなるわけ。もう、ひとりで線路際で笑ったよ。デュフフ。
さて、先日発表になった2020年3月14日の西武鉄道ダイヤ改正の中身（PDFファイル）にはいろいろと気になる記述があった。詳細は西武鉄道Webサイトを見ていただきたいが、「むかしの西武鉄道好き」としては既報の通りに池袋線からNRAが完全撤退すること以外に、土休日の秩父鉄道直通列車が飯能発着になるということにしばし固まった。ついに、西武101系電車由来の走行機器を持つ電車は定期列車では池袋〜飯能を走らないことになる。秩鉄直通列車は筆者はSLパレオエクスプレスのやや怠惰撮影モードでの行き帰りに用いていたから、飯能より上り方に来なくなるのは残念だ。飯能で乗り換えればいいだけなのだけどね。
【撮影データ】
Nikon Df／AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D, AI AF Nikkor ED 300mm F4S（IF）／RAW／Adobe Photoshop CC 2020
