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1986年4月、秩父鉄道上長瀞
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■東武東上線は「近くて遠いお隣さん」
私にとって東武東上線が「近くて遠いお隣」という存在になったのは鉄道に興味を持ちはじめた小学生のころからだ。西武池袋線沿線に住んでいて、自転車でちょっと行けば東上線に出ることはできた。大山のGREENMAXまで動力ユニットを買いに行ったからね。
ふだんから池袋で山手線の隣のホームの東武電車をよく見ていたし、家族で秩父へ観光で出かけると秩父鉄道線内で停泊中の8000系電車をよく見ていた。そう、池袋発の直通特急『みつみね』号と『ながとろ』号だ。『みつみね』号は三峰口に、『ながとろ』号は上長瀞で夕方まで昼寝をしていた。いまの西武鉄道直通4000系電車と同じように、1980年代には秩父線内で間合い運用に入ることはなかった。