川原に汽笛を響かせてゆっくりと登場 |
先日、秩父鉄道パレオエクスプレス5001列車を駅で交換待ちした日のことを少し書く。気温が下がった冬期のせいか、そもそもコンディションがよいのか。みごとな煙だと感心した。そこで、下りは間に合わなかったのだから(苦笑)上り列車はきちんと撮ろうと思って川原に来たというわけだ。
乗客のみなさんが夕日を眺めている |
思えば、首都圏を走るSL列車でいちばん沿線に変化があるのはこの秩父鉄道だ。せっかくなのだから写真にもそれを活かしたいし自分も楽しみたい。そこで、川原で持参したお茶をすすりつつ、小説を開いて川の流れを聞きながら列車を待った。
こういう景色も見られるのが秩父の魅力 |
そこへ列車がやって来る。鉄橋の手前で鳴らした汽笛が川面に響くかのようだ。どうして日本の蒸気機関車の汽笛の音色は物悲しげなのか。いま目の前で展開しているのは、写真に撮れなくても記憶に留めておくべきワンシーンだな、などと考えてレリーズした。実に素敵だった。