2019年12月28日土曜日

【デジタルカメラチラシの裏話】Panasonic LUMIX DC-S1を前にした2019年末の「なやみ」


■年末年始になやんでいます!
和元年ももう終わろうとしていて、過ぎ去る時の流れの速さに以下略……。そんなさなか、手元に最新機材をお借りしていて私は連日ため息をついている。年末年始にため息なんてよろしくないことは承知のうえだ。だいたい、ため息をつくとよい運気が逃げるし、まわりのひとたちの気持ちも沈むからよくない……ずいぶんまえに、仕事場で繁忙期に後輩に注意されたことがあって、はっとさせられた。いまふうの言い方でいうと、自分の機嫌は自分で取れ、というやつだ。

いまため息をついているのはただし、機嫌が悪いわけではない。むしろその逆かも。先に言ってしまうと、お借りしている機材がよすぎるんや。なんでこんなによう写るんやろ……という、うれしいなやみだ。





■「写真のなやみは金と筋肉でたいてい解決できる」んだってさ
さいきん、Twitterでだったと思うけれど、そういう言い回しを目にした。写真のなやみは金と筋肉でたいてい解決できるってさ……新しい機材にして、かつたくさん撮れるように体力をつければいいというわけ。私はそれを、画面構成とか、被写体にマッチした撮り方などと、知恵をしぼってなんとかしようとしていた。金と筋肉で解決できるというのは、あからさますぎるし、ネットイキリすぎるし、ものすごく下品でひどく乱暴な言い回しであるとは思うけれど、厳然たる事実ではある。この発言をしたひとはこのあと経歴詐称でバッシングされたけどね……。筋力がないと頭も働かなというのは残念ながら事実ないだ。そのことをお借りしている機材でまざまざと思い知らされて、またため息をつくのだ。

最新機材はボデイもレンズもすごくいいんだ、やっぱり。だってさ、画面端までびしびしとピントが来て、けれどぼけもきれいだし、逆光でいじわるしても嫌なフレアも出ない。AFもよく合うし。感度を上げてもきれいだし。そう、デジタル機器は新しくなるととくに高感度耐性がものすごくいいの。ごまかしのテクニックが不要になり、構図や撮影状況いかんによる撮影の自由度が高まるわけですよ。いろいろな写真がよりかんたんに撮れるようになるわけよね。

もうね、映画『陽はまた昇る』で、仲代達矢が演じた松下幸之助が、西田敏行演じる日本ビクター(当時)ぼ開発陣に言ったセリフを思い出すわけですよ。「ええもんお作りになりましたなあ」ってやつ。マジで。パナソニックにそういうのは逆の構図なのだけどさ。あ、いわゆる「上から目線」ではなく。心の底から思う。

■こんなにええもん使ってもうたら、ほしうなるにきまっとるやないか
というわけで、これはお借りしているものなので……どうすれば入手できるかとか考え始めて(ため息)。がんがん働けということですな。がんばろう。

あとは、レンズの種類が増えてくれるとありがたいな。マクロレンズと300mm以上の望遠レンズ、お手頃な大きさと重さでと価格のレンズとボディも出していただけたら……! またもやため息。金と筋肉にやや欠ける私としてはでもすごく切実。なにしろ、私がいま「ライカLマウント(バヨネット)レンズ」で手元にほしいのはシグマ45mm F2.8 DG DNと70mm F2.8 DG MACROなのですよ。本稿執筆時点では70mm F2.8 DG MACROのLマウントはまだ未発売みたいで、いまならSIGMA MOUNT CONVERTER MC-21でEFマウントかSAマウントレンズを使うほかないのかな。というのも、お値段はまだ手に届きやすく、比較的小柄だからさ。最新のフルサイズミラーレス用レンズは、高性能を目指してどんどん大柄になっているものね。私としては、とくに中望遠マクロレンズを使いたいんだ。

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DC-S1, S1R/LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S., LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S./RAW/Adobe Photoshop CC 2020