2014年1月25日土曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】1003編成オレンジバーミリオンを青空バックで撮る

ホーム端に何人もいるようになるとは

■冬の西日がまばゆい田んぼのなかの駅で下車
吹きつける北風を背に快走するオレンジバーミリオンIIに御花畑からゆられ続け、熊谷を越えて北武区間の田んぼのなかの駅で降りた。赤味がさしてきた日差しがまばゆい。あれ、いつもとちがってホーム端に何人かいるぞ。

これでは「豚ちゃんのところ」(養豚場付近)には何人もいるだろうな。あそこはスッキリした編成写真としての絵は撮れるけど、絵にバリエーションがつけにくい。そして、風を遮るものが周囲になくて寒いし、一年中匂うからパス。そこで、やはり有名な別の場所に向かい、まずはナナハチをゲットした。

そこで、いやあ、風が冷たくて寒いですねえ、とごあいさつしたのが、先客としていらした先日コメントをいただいた「ウラハル」さんだ。




■羽生から戻ってきた1003編成をねらう
ここは下り三峰口・熊谷方面列車を基準に考えると、見沼代用水の橋梁を越えて線路がカーブし、その後直線になって加速を始める区間だ。田んぼが線路両側にわずかにあるが、周囲は住宅地でもあるので、背景をうまく隠す工夫が必要だ。あまり焦点距離が長いレンズでは背景の隠したい建物を引きつけてしまう。そこでカメラのアングルをやや下げて、線路の築堤と列車で背後の建物を隠すと背景がシンプルになる。

しばらくすると、下り列車としてオレンジバーミリオンIIの1003編成がやって来た。上記のようにやや低いところからねらうために、しゃがんでカメラの高さを低くした。こうすることで線路の向こう側にある道路のガードレール、列車の背後に立っている小学校の校舎を隠すことができて、背景をすっきりさせることができる。青空とオレンジのコントラストがじつにまぶしい。

青空とオレンジの取り合わせは最高だ

カーブの内側に日が差すのはもっと早い時間だ。だから、午後遅くに向くとはいえない場所ではある。でも、数年前に沿線近くに長逗留したときに何度か夕方訪れて以来、ここの西日の感じが私にはとても気に入っている。

■カメラの高さやレンズの焦点距離で背景をうまく隠す工夫が必要だ
線路の反対側のアウトカーブ側からの側面がちにねらうのもいい。ただし、その場合は線路手前の枯れススキや背景に写り込む国道125号線行田バイパス、あるいはラブホテルをめだたせないようにしたい。したがって、やはりレンズの焦点距離は長くないほうが私は好ましく思える。21世紀の都市郊外といいますか、ロードサイドらしいともいえる、雑多なさまざまなものを画面内に写し込んで、ある種の風俗を写すつもりでないならば。

ああ、1003編成に遭遇できたうえに撮影もできて、今日はツイているなあ。とホクホクして引き上げようとした。ところが、ツキはこれだけではなかった。でも、その話はまたいずれ。

【撮影データ】
Nikon D7000/AI Nikkor 20mm f/2.8S, AI Nikkor 50mm F1.8S, AI Nikkor 85mm F1.4S/RAW