この冬にうれしく思ったのは、秩父でデキ108号の活躍を何度も見る機会があったこと。秩父の旧型電機デキ100形はいくつかのタイプに分類できることはご存知の通りだけど、廃車になったやや小型で出力も小さいデキ101号、1954年製造の秩父オリジナルで角形ボディのデキ102号とデキ103号、1956年製造の車体角が少し丸くなったデキ104号から106号、1951年製造で松尾鉱業鉄道からやって来たデキ107号と108号がある。このうちデキ107と108には窓上のつらら切りがあり、同時代に作られた国鉄EF15を彷彿させる顔つきをしている。少しばかり精悍に見えてかっこいい。遭遇するたびに小躍りしたくなる。ガッツポーズはするかも。
私だけではなく、秩父鉄道が好きなみなさんにも同様に愛されている存在だと思うのだ。冬場のSLパレオエクスプレスが走らない時期に鉱石貨物列車をねらいにくるひとたちのうち、かなりの割合ひとたちがこのデキ107号と108号をめあてにやってくるのではないかと思う。ちがうかなあ。だって、この記事の閲覧数は私めの「草の根ブログ」のなかでもかなり多いほうなのだもの。検索でヒットしたからだろうけどさ。
私自身はというと好きなのにいつもSLパレオエクプレスのあいまに撮っているだけで、うっかりダイヤを失念したまま行動しているから、帰宅しようと列車に乗る直前に遭遇するとか、乗っていた列車から撮るとかそんな写真ばかりだ。ほんとうに好きなのかと問われると、行動で表していないから下を向くかもしれない。好きなのはほんとうなのだけどな。
■撮影地の開拓をしなくては
さらにいえば、私自身は電車やSLパレオエクスプレスが走らないという理由で貨物専用の三ヶ尻線を撮ったことがないことを思い出した。武川付近の秩父本線を撮るのと合わせればいいのだ。今度行ってみよう。
というのも、いままで知っている撮影地で列車写真を撮るのもいささか飽きてしまったところがあるから。正直いえば、超望遠レンズがあればたいていの場所で「絵にする」ことは可能だし、広角レンズを使えば大して開けていない場所でもなんとかなる。沿線で撮影しやすい場所は限られているとはいえ、「自分だけの絵」をこだわってみること。新年にあたってそれを肝に銘じたいと思うのだ。
というのも、いままで知っている撮影地で列車写真を撮るのもいささか飽きてしまったところがあるから。正直いえば、超望遠レンズがあればたいていの場所で「絵にする」ことは可能だし、広角レンズを使えば大して開けていない場所でもなんとかなる。沿線で撮影しやすい場所は限られているとはいえ、「自分だけの絵」をこだわってみること。新年にあたってそれを肝に銘じたいと思うのだ。
【撮影データ】
Nikon D7000/AI AF Nikkor 35mm f/2D, AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>/RAW