2008年9月23日火曜日

Flexaret VIのスクリーン交換のこと


注意:ブロニカSQ-Ai用スクリーンでは小さくて合いません

■祝杯なり
 数年来の懸案が解決してじつにうれしい。手元にチェコ・メオプタ製の二眼レフFlexaret VIというカメラがある。デザインに一目惚れしたパートナー氏に頼まれて、私がebayで2004年頃に落札したものだ。

 いまさら私が言うまでもないが、このFlexaretのベラーレンズの写りはほんとうにすばらしい。カラーポジを入れて撮影すると、彩度を強調するフィルムとうまく合えば現代的な発色をする。モノクロでもなんともいえない立体感のある描写だ。予備も含めて複数手に入れたが、手に入れた個体はいずれも、ebayで中古で購入したカメラなのに、動作も精密感にあふれていた。古いカメラ、とくに旧東側製品によくある酷使されて放置されたためのがたつきの多い嫌な印象がない。それでいて、安価に買える。すばらしいカメラだ。カメラ初心者にいきなり勧めることはできないけれど。

■Flexaretの問題点
 とはいえ、問題がまったくないわけではない。それは、経年変化によりレンズのコーティングが傷んでいるものがあること。なかには、レンズが曇っているものもあるだろう。そして、ファインダースクリーンが汚れて暗いこと。レンズのコーティングは直せないけれど、汚れは拭きたい。ところが、このファインダースクリーンやミラーを清掃するためには、テイクレンズを内部から分解して、かなり大きな作業をしないといけないと思われていたのだ。

 ところが、入手した個体はいずれもいまのところシャッターの調子は悪くない。だから、シャッター部分のあるテイクレンズはいじりたくない。そう思って数年もカメラを眠らせていた。

貼り皮を破かないようにそっと注意して

■ファインダー部分の分解は貼り革下のネジからアクセス可能
 それが、ようやく今日になって海外サイト(Flickr)で「スクリーンとミラーの外し方」を知ることができた。たんに前面にある貼り皮をそっと外せば、ファインダー部分にアクセスできたというわけだ。それを試してみたら予想以上に簡単にスクリーンの交換をすることができたのだ。ああ、うれしい。

 交換に用いたスクリーンは6×6用では小さかった。そこで、ストックしてあったマミヤRB67のものを切り出してみた。厚みもちょうどいいので採用。写真ではブロニカのスクリーンの箱が写っているがブロニカでは厚みがあるのと小さくていまひとつだ。拙宅にはKiev-6SやSaliut-S(Kiev-88)用のスクリーンを各種ストックしてあったけれど、6×6用のスクリーンでは残念ながら合わなくて、67用のあまり厚くないスクリーンを、もともとのスクリーンの大きさに合わせて切るほかない。

 同時にミラーも外して流しで中性洗剤でゆすいだ。ファインダーのどうしようもない暗さはこれで解決した。ビューレンズの内側の曇りにもあったので、ついでに掃除を行った。逆光でにじむのは「そういうものだ」と思って楽しんでいる。

 もちろん、このあたりの作業は慣れないひとにはまったくお勧めできないので、あくまでもご参考までに。工具のない方などは無理をせず、費用をかけてカメラ修理店に依頼してください。これら旧社会主義時代に作られたカメラも貴重な文化財なのです。

 ああ、ほんとうにうれしい。スクリーンを交換してピント合わせをしやすくしたかったんだ。これで使えるカメラにようやくなったぞ!

 こうして、入手した個体を2台ともマミヤRB67のスクリーンにして使い勝手が向上した。マミヤのスクリーンはもちろん大きいので、100円ショップで買った800円商品のルーターと150番の耐水ペーパーで削った。


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【秩父鉄道PETIT撮影記事】「ゆめを叶えた」こと

「ゆめを叶える」とは大げさな言い草だ。だが、よく考えてみると長年願ってきたことをしたわけで、やっぱり「ゆめが叶った」わけか。少年時代、ニコンF2を使ってみたかった。

不思議なもので、私の少年時代はすでにF3の時代。周囲にF2を持っていた人物も特にいない。なのにどういうわけか、憧れていたのはF3ではない。きっと、現役で使えるのに見た目がクラシックなそんなところに惹かれていたのだろう。