2012年12月12日水曜日

【秩父鉄道1000系1010編成撮影記事】雨が降る、1000系は来ない

パレオエクスプレスも上って行ってしまったあと、予想外の遭遇

■雨の日はフォトジェニックに写せるチャンス
この週末は川越まつりなのだそうだ。土日ともにすっきりしない天気どころか、雨が降っているのとあの人出がナンなので、私は自宅にて蟄居している。気温も下がり寒い雨だし。でもね、雨だからこそ撮れる写真がある。たとえば、今日のSLパレオエクスプレスはきっとすごい迫力にちがいない。雨に濡れながら撮るには気合いが必要だけど、「晴天で順光の列車写真」などでは再現できないカッコよさが得られるはずだ。

2012年12月9日日曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】1007編成ラストラン。さよならチョコバナナ!



■秩父党の「歴史が動いた」日
12月8日。1941年であればそれはまさしく歴史が不幸に動いた日だ。2012年のこの日は古くからの秩父鉄道ファン(秩父党)にもまた、もしかしたら記憶に残る日となったかもしれない。1000系1007編成秩鉄リバイバルカラー編成(通称チョコバナナ。以下同)のラストランが行われたからだ。

2012年12月5日水曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】秩父夜祭2012。1000系電車も走る

1000系電車同士の交換。
左が1001編成スカイブルーで右は1003編成オレンジバーミリオンII


■1001編成と1003編成の交換を見る
いつもの駅で6000系急行列車を撮ったあとも、私はしばらくその場でたたずんでいた。とはいえ私でも理由なく小雨の中を真っ暗闇に立ったりしない。もうすぐ1001編成スカイブルーと1003編成オレンジバーミリオンIIが交換することが予想できたからだ。

秩父夜祭の日の秩父鉄道の列車運行本数は多い。1003編成オレンジバーミリオンIIはおそらく1本前の急行とは隣の駅で交換しているはずだ。そうして小雨のなか、おでこのライトを輝かせてまず上り列車に1001編成スカイブルーが現れた。しばらくすると停車中のスカイブルーを照らしながら現れたのが下り列車のオレンジ1003編成だ。

2012年12月4日火曜日

【秩父鉄道6000系撮影記事】秩父夜祭2012。6000系電車臨時急行を撮る

荒川橋梁を渡って臨時急行6000系が登場!

■秩父夜祭の日は冷え込む
12月に入り連日冷え込みが増しつつある。思えば、秩父夜祭の行われる12月3日はいつもとても寒い日のような気がする。雪が降ったり冷たい雨だったり。川越祭りが終わると急に冷え込むと言うけれど、秩父夜祭もまた冬の始まりを告げる風物詩なのではないか。たいてい平日だし、西武沿線に住んでいながらいつも秩父夜祭に行ったことがないのは、とても寒いから。

2012年11月30日金曜日

【秩父鉄道5000系撮影記事】秩鉄5000系をかっこよく撮ろうぞ

主役となりつつある元東急車や、元国電の陰に隠れているようで、なんとなく目立たない存在のこの秩父鉄道5000系。熊本やインドネシアでもがんがん活躍する隠れた名車なのだけど。でも、都営三田線時代をのぞけば、秩父を走る姿が一番シンプルでいい。


2012年11月9日金曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】モノクロームで撮るチョコバナナ秩鉄1007編成


■いつも似た写真を量産するのは飽きる
いくら私がヲタだからといえども、同じ場所で似たような写真ばかり量産しつづけるのはつまらない。趣味とはいえ……いや、趣味だからこそ苦痛でさえある。

そのくせ、長いあいだの迷いとためらいのすえに導入した新しいカメラであるNikon D7000を手に、わずかな時間を使って秩父鉄道沿線を訪ねても、あまり多くは取れない訪問機会に確実にねらった編成を効率よく押さえられる場所を、などと考えると、ついつい同じ場所を訪問し、似たような写真を結果として量産し続けてしまう。この矛盾に我ながら呆れる。

2012年11月5日月曜日

【Nikon D7000関連記事】ひさしぶりに「補機」を導入


■Nikon D7000を手に入れた
何年ぶりだろうか。ずいぶん久しぶりにデジタル一眼レフボディを買った。2年前の秋に発売になったニコンD7000ボディだ。いまごろ迷いながら買うのだから、体中が「ためらい傷」だらけだろう。しかも、最新のAF-Gニッコールレンズではなく、ずっと所有していてお気に入りの古いAi Nikkor 50ミリF1.8S(純正の爪つき絞り環つき)を装着したところがいちばん気に入っている。

2012年10月31日水曜日

【秩父鉄道1000系1980年代】チョコバナナの時代、続編

元101系1000番台である1006編成の唯一の写真
先日、1987年から1998年ごろの秩父鉄道への国鉄101系(JR東日本101系)導入と、塗装変更の頃のポジをここにアップした。そのときのポジはエクタクローム100とフジクローム50だった。

よく考えたら、フジクロームで撮った日には「それ以外のカット」もあるはずだ。そう思ってポジをしまってある木箱を見ていたら、カメラにフジクロームを詰める前にコダクローム64を詰めていたことが発覚した。なにしろ25年も前のことだから、記憶がいい加減だ。今日はそのコダクロームをスキャンしてみた。

2012年10月28日日曜日

【秩父鉄道1000系1980年代】すべてがチョコバナナだったころ

1987年8月。御花畑で電車を待つあいだに

■秩鉄1000系電車1007編成の引退予告
2012年12月8日に秩父鉄道では1000系1007編成秩鉄リバイバルカラー編成(いわゆる、チョコバナナ)のさよなら運転を行うと、秩父鉄道ニュース11月号にて公表された。さよなら運転の詳細は「12月号を参照」とまだ未発表だが、当初は10月で検査期限切れになり、走る姿をもう見られないかなと思っていたチョコバナナも、どうやらいまはときどき走っているようだ。

電車はやはり走っているところがカッコイイ。すっかり秋色の秩父鉄道沿線を走る姿を見るなら、いまが最後のチャンスのようだ。予備的運用であっても、12月までにトラブルもなく無事に走ってほしいものだと思う。

2012年10月14日日曜日

【西武新101系撮影記事】295編成も撮ってます!

朝はここで一枚。でも、女性専用車両乗車位置なので居心地は悪い

たまには河岸を変えて。そうするとなぜか曇る(涙)

去就が注目されている、というより、あと何回走るのか気になるのはリバイバルカラーの271編成ではあるけど、飯能側先頭に立つ僚友295編成もきちんと撮っている。295編成だって先はそう長くはない。ほんのすこし長く走るだけなのは目に見えているからね。

2012年10月13日土曜日

【西武新101系撮影記事】271編成最後の力走の日々

池袋駅で見られる朝の奇跡

この直前まで晴れていたのに

■西武新101系271系最後の日々
日、小手指車両基地に30000系の8連+2連が搬入され、目下運用前の準備中だ。小手指を通過するときに目を凝らして車両基地を見ると、パンタグラフを上げて通電しているのを見るからね。

リバイバルカラーの西武新101系271編成の10月中の運用離脱はこうして秒読み段階となってきた。臨時の運用で日にちが決まっているものがあるけれど、いつまで定期運用に入るかは、30000系の運用入りの準備が整い次第というところだろう。

2012年10月8日月曜日

【秩父鉄道デキ&1000系撮影記事】秩父祭笠鉾特別曳行記念「EL5重連秩父祭」号を(なんとか)撮る


走る赤デキを撮ったのはじつははじめて
■すごい列車が走ると聞いて
窓の外は雨。しかし、電車は雨をものともせずに進む。上熊谷、石原、大麻生……。うわなに、川原明戸のこのカメラの砲列は! C58が走るときだってふだんはこんなにいないぜ! そのようすを見て明戸で降りるのをやめた。

2012年10月5日金曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】センガタン、夜を照らせ! Nikon D4の高感度性能におどろく

山の麓の駅で眠る1010編成と、入れかえ作業中の1003編成

■1000系電車の動向を知りたくて
先日の横瀬行きのあとの秩父鉄道訪問の目的は、じつは1000系電車1007編成「秩鉄リバイバルカラー」(通称チョコバナナ)の動向を知りたかったからだった。ただ、その日は台風接近を考えて広瀬川原や熊谷に寄らずに寄居で乗り換えてしまったので、チョコバナナには会えなかった。

2012年10月2日火曜日

【ドイツ出張ついで鉄記事】ウェッツラー散策


■ウェッツラーはエルンスト・ライツ社創業の町
ウェッツラー(ヴェッツラー、カメラ・写真業界の慣用例に従い以下「ウェッツラー」)で降りて、目的地である旧市街を歩き回いた。旧市街は狭いので歩くだけなら30分程度で回れてしまうだろう。私たちはお仕事なのでなんどもなんども行ったり来たりした。

ここはカメラが好きな方にはおわかりのように、35mm判フィルムカメラを世に広めたエルンスト・ライツ社が創業した町だ。オスカー・バルナックが撮影した写真と同じ場所を写してみようじゃないか、というのが来訪目的だ。日曜日だったのでカメラを見せてもらうとか、買うわけではない。聖地巡礼だ。かつての大井町みたいなものですよ。

2012年10月1日月曜日

【ドイツ出張ついで鉄記事】デュッセルドルフからウェッツラーまで列車旅


■ウェッツラーまで列車に揺られた 
ドイツに行ったのは例の見本市関連でもあるけど、ほかにもとある町を仕事で訪れることも目的だった。目的地はヘッセン州の町ウェッツラー(ヴェッツラー、以下濁らずにカメラ・写真業界での日本語の慣用通りに「ウェッツラー」と記す)。 

【西武新101系撮影記事】西武トレインフェスティバル2012 in 横瀬に行く

この横顔が撮れたなら私はもう満足

■2012年横瀬にて
日9月30日(日曜日)、西武ヲタのはしくれであり沿線住民の一人である私は、もちろん横瀬まで行ってきた。年に一回だけのイベントであり、堂々と横瀬車両基地に入ることができる「西武トレインフェスティバル2012 in 横瀬」が行われたからだ。 

2012年9月30日日曜日

【ドイツ出張ついで鉄記事】デュッセルドルフ市電に乗る(その2)

(前回の続きです)
デュッセルドルフ市電の一日乗車券"Tages Ticket"

■一日乗車券を買って707系統にとりあえず乗った
デュッセルドルフ中央駅(ハウプトバーンホフ)前の宿を出て、DB駅前の電停にある窓口で1日乗車券を買った。系統図をもらいたかったのに、日曜日の朝8時には係員がいない。でも、切符は自販機で買えた。自販機は独英仏伊西対応だったかな。あとトルコ語もあるのが現代のドイツらしい。1週間程度の旅行だから寄らなかったけれど、駅前に夜遅くまで営業している大きなケバブ屋があったもんな。とにかく、路線図はなくても切符は買えたので、とりあえず乗ってみることに。まずは駅前に止まっていた707系統大学行きに乗った。

2012年9月23日日曜日

【ドイツ出張ついで鉄記事】デュッセルドルフ市電に乗る(その1)

デュッセルドルフ中央駅前に曲がって来る707系統がなかなかイカす

■デュッセルドルフでも「電車運」はバッチリ
前回のエントリーは珍しく「ですます」体で書いたら、気持ちが悪い。だから、今日からは「である」体である。なんだか偉そうなのである。すみません。

さて、今日はドイツ取材旅行のあいまに見た先日のデュッセルドルフ行きで楽しんだ、デュッセルドルフ市電(シュトラッセバーン)について書く。

2012年9月22日土曜日

【ドイツ出張ついで鉄記事】はじめてのドイツ訪問:ケルン〜デュセルドルフ電車絵日記

夜のケルンメッセ駅

■ドイツへ取材旅行に行っていました
みなさんこんばんは。しばらくご無沙汰してしまいました。筆者はとあるドイツのカメラ・写真関連用品ショーの取材依頼を急遽いただき、ケルンとその周辺に行っておりました。すてきなところで気に入りました。

2012年9月11日火曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】1007編成チョコバナナを見ながら、その2


今度は何が来るだろう、そう思いながら秩父鉄道沿線の線路際にいるのは楽しい。運用を追っていても、ときどき予想が狂うこともある。たいていは特定の編成が固定運用にはならない。そう思って時間をつぶしているときに、遠くからおでこにライトがある電車が来ると、もう小躍りする。1000系が来た! と。

2012年9月10日月曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】1007編成チョコバナナを見ながら


秩父鉄道7507編成となる電車が、長津田から陸送で運ばれたようだ。甲種輸送より陸送するほうが安価なのだろうか。ともあれ、これから試運転に向けて調整が始まり、試運転が行われるまではそう遠くない。いよいよチョコバナナこと1007編成秩鉄リバイバルカラーの運用も終わりが見えて来たのではないか。

2012年9月5日水曜日

【秩父鉄道撮影記事】「急行秩父路」がものすごくカッコイイ件

長い切り通しを駆け抜ける

■秩鉄6000系電車に心惹かれるようになった
秩父鉄道の急行列車「秩父路」に使われる6000系電車がとてもカッコイイ、と思うようになった今日このごろだ。先日もどうしても時間がほしくて、急行券を買って熊谷から急行列車に乗ってつくづくそう思った。

2012年9月3日月曜日

【東武野田線&8111編成撮影記事】哀愁の町にリバイバルカラー電車が走るのだ


■「私鉄の103系」のこと
京在住の鉄道少年だった私。途中の中断期間はあっても、鉄道への興味は完全には失われていなかったはずなのに、首都圏でさえ残念ながら未訪問の路線が多い。東武野田線もそのひとつ。いや、幼稚園のころに大宮~大宮公園の2駅は乗ったことがあり、おぼろげにはおぼえているのだが。

そんな野田線はここ最近気になる路線ではあった。かつて「私鉄の103系」と呼ばれて私鉄最多の製造数を誇り、東武鉄道のどこへ行っても当たり前のように走っていて、そのくせ愛想のない顔つきのいわゆる「東武顔」で、あまりおもしろみもなかったはずの8000系電車がどんどん数を減らしているのは、このブログへ来てくださる鉄仲間のみなさんには、いまさら語る必要もないことだろう。でも、この8000系電車だけが走っている最後の牙城である野田線に、今年度中に新型車両が導入されると報じられているから、やっぱり気にはなっていた。

2012年8月29日水曜日

【上信電鉄撮影記事】さよなら500形『銀河鉄道999』号


■2両編成の電車が走るから
さて、先日の上信電鉄訪問の目的は、もちろんデキだけではない。西武鉄道から譲渡された電車の活躍ぶりを見るのもまた楽しみのひとつだ。

なにしろ、2両編成で走るのだ。私は単行運転のディーゼルカーよりも、単行運転や2両編成の電車が走るようすにどうも弱い。そこが私の趣味のツボなのだろう。人家のない山の中を走る姿は魅力的だけど、さみしすぎる。適度に人がいる都市郊外や、地方都市の郊外をのんびり電車が走る風景が好きなのだろう。山の中だと、駅に行っても女子高生も孫を連れたおばあちゃんも観光客もいないじゃないですか。

2012年8月26日日曜日

【上信電鉄撮影記事】デキを撮るも、そのできは……


■上信電鉄デキ3牽引臨時列車を撮りに行ったよ
しばらく更新の間を空けてしまった。調子を崩したり、昼間の暑さにまいっているうちに、夏ももう終わりだ。そんな日曜日に上信電鉄へ久しぶりに行った。

そう、デキ3が電車を牽引して走るというから。

2012年8月18日土曜日

【小湊鐵道ついで鉄記事 その2】「昭和過ぎる」小湊鐵道で往復する


■めざせ養老渓谷
町内会のお祭りや夜の車庫を見たりして、五井駅とその周辺で楽しい夜のひとときを過ごした翌朝、小湊鐵道で養老渓谷を目指すことにした。

本来は私たちは海水浴に来たはずなのだけど、海で遊んでみた子どもは「うみはしおみずがしみるからなあ」などという。そこで海ではなくて川で遊ぶことにして養老渓谷へ向かうことにした。目的は臨機応変に変更すればよいのだ。

投宿先からの道すがらに五井駅そばの電鐘式踏切や機関区の貨車を眺め、キハ200形気動車の入れ替えシーンを撮ってから、養老渓谷行き列車に乗り込んだ。車内は観光客以外にも、なぜか揃ってキヤノンEOS Kissを提げた男性集団やら、オリンパスPEN E-P1とスマートフォンで武装した独身貴族な三十路風一人旅やらがたくさんいてほぼ満員だ。


十数年ぶりに小湊鐵道に乗ってみたら、どうも鉄道ファン以外の人たちに大ブレイクしているらしい。 わお。

2012年8月17日金曜日

【小湊鐵道ついで鉄記事 その1】「昭和過ぎる」小湊鐵道。五井にて


■フリー切符を買ってお盆の房総半島へ
夏らしい暑さが続きながらも、朝晩には秋の気配が感じられるようになってきた。海水浴もお盆過ぎにはシーズンオフになってしまう。

先日、房総半島に子どもと二人で出かけてきた。海水浴をしたことのない子どもと泳ぎに行くのが目的なので、鉄道を線路際で本格的に撮る旅ではない。

とはいえ、この思いつきのきっかけはブログ「mitsuka115JNRの語るひととき」を書いていらっしゃるmippyonさんの記事のおかげで、千葉県内のJR各線および小湊鐵道、いすみ鉄道、銚子電鉄に一日乗り降り自由で、特急券を買えば特急にも乗れる「パワフル×スマイルちばフリーパス」というフリー切符の存在を知ったから。もちろん鉄道趣味とまったく無関係でもない。

2012年8月6日月曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】チョコバナナ様&オレンジバーミリオンII様、ご降臨


秩父へ行った際の「楽しみ」は人それぞれだろう。今なら、川遊びやかき氷などの夏の遊びを楽しめるし、物語の舞台を巡る楽しみ方もあるようだ。親子連れやごく普通の鉄道ファンのあなたは秩父鉄道のパレオエクスプレスを目当てに行くだろう。そして、もう少しディープな鉄ヲタ仲間のみなさんならデキと貨物列車が目的のはず。東急ファンのあなたなら、元東急8500系と8090系である7000系&7500系電車の活躍を目当てに行くのではないか。

2012年8月4日土曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】夜の帳が降りる頃、1010編成再び登場


■1010編成が戻ってくるのを待った
北武区間から秩父市内の駅まで1000系電車1010編成に乗ってやってきて、下り方向へ去りゆく列車を見送った。あたりが残照に照らされていたのもつかの間。夜の帳が降り始めるころ、三峰口から1010編成が戻って来た。それまで駅の周りをうろつきながら待っていたかいがあった。

2012年8月2日木曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】1010編成に乗って夕涼みに行く


■空模様が怪しくなる
熊谷市内から秩父鉄道1000系電車1010編成が運用入りしている三峰口行きの下り列車に乗った。流れ行く車窓風景を見ていると、電車が寄居町に入ったあたりで、空模様が怪しくなってきた。熊谷市内から空を見ていても、どうも厚い雲が見えているようだったから、気になっていた。いわば、雲にむかって走っていたようなところだ。そう思っているあいだに武川と桜沢、野上では鉱石貨物列車と交換した。

2012年8月1日水曜日

【秩父鉄道1000系撮影記事】オリジナルカラー1010編成、元気です




■調子外れのカラオケが漏れ聞こえる駅前にて
7月の終わりは17時近くなってもまだ明るい。熊谷から羽生方向に電車に乗って降りた駅では、下校途中の高校生諸君やサラリーマンのみなさんが改札口で駅員氏とあいさつしながら家路につく。まだ明るいのに、近くのスナックからは調子外れのカラオケの声が聞こえる。都市近郊の町のどこにでもあるような夕方の情景だろうか。近くの喫茶店のウインドーに「フライ」という文字があってひかれる。

2012年7月9日月曜日

【小田急8000形ついで撮影記事】やっぱりキミが好き! 小田急8000形をいまさら撮る


■小田急にまつわるエトセトラ
にとって、プライベートや仕事の所用で乗る機会が意外に多い私鉄が小田急だ。幼少期は親戚が小田急相模原駅近くの線路沿いに住んでいて、そこへ遊びに行ったときに、時折そばを通過するロマンスカーが、ミュージックホーンを鳴らしていたことを覚えている。そして、出身大学が沿線にあって都内から通っていた。お洒落で有名なブランド大学ではなく、工学部と医学部は有名だけど、地方の草食ボンボンが多い頭のできのいまひとつアレな学生さんが自分を含めてたくさんいるほうのFラン大学ね。もちろん、江ノ島に何度も行った記憶もある。子どものころにも行ったし、大人になってからもシツレンするたびにカメラを持ってふらふらと「潮風に当たりに」行った。しょっぱいな、それ。

2012年6月13日水曜日

【伊豆箱根鉄道2012年7月】さよなら、復活赤電1100系電車!(その1)


■さよなら、伊豆箱根1100系電車
本日、2012年6月13日は、伊豆箱根鉄道駿豆線から元西武701系である1100系電車が運用を終える日だ。運転士に花束贈呈などのセレモニーが行われたことだろう。

それに先立ち、さる11日と12日には臨時快速の運転が行われた。修善寺から三島まで毎日午前と午後に1往復するダイヤで、午前はヘッドマークなし、午後はヘッドマークつきで運転された。また、三島と修善寺では停車中も車内も開放されて、自由に写真も撮れるようにと、実に心憎い配慮がなされていた。まずは伊豆箱根鉄道のみなさまのさまざまな心配りにお礼を申し上げたい。

【伊豆箱根鉄道2012年7月】さよなら、復活赤電1100系電車!(その2)




■三島市内を走る雰囲気がいい
三島駅に停車中の1100系をじっくり眺めてから、先行する3000系電車に乗り込んだ。三島を出てカーブを曲がって三島市内を走る様子は路地裏の感じがいい。こういう町中を走るところも素敵でうれしくなる。三島広小路、三島田町とどこも素敵だ。三島二日町までは町中を走るんだな。で、おやおやと思っていたら富士山を入れて撮影ができる駿豆本線随一の名所を列車は走る。

2012年5月22日火曜日

【秩父鉄道1000系記事】さよなら、秩鉄リバイバルカラー1002編成




■秩父鉄道1000系1002編成が好きだった
3年前に秩父鉄道1000系電車1002編成が「秩鉄リバイバルカラー デハ100形タイプ」になったことは、個人的には忘れられない。国電リバイバルカラーの4編成に続き、秩父鉄道自身のリバイバルカラーを望んでいたのは、むかしながらの秩父鉄道ファンを自認する私だけではないはずだ。 

子どもの年齢が小さいと、自分の趣味に回せる時間や余裕はない。なくてもかまわない気持ちにもなる。でも、この1002編成の旧塗装復活は、私には忘れかけていた秩父鉄道趣味をもう一度再開したいと思わせるインパクトがあった。

2012年5月19日土曜日

【西鉄貝塚線2012年5月】西鉄貝塚線に乗る(その2)


■西鉄貝塚線に乗って家に帰ろうか
さて、数件の訪問先をまわり、香椎宮前からふたたび西鉄貝塚線に乗った。訪問先で予想外に時間をとり、福岡空港から羽田へ戻る飛行機の時間も迫っていたので、西鉄香椎から先に乗りたいと思っていた希望はかなえられそうにない。こればかりはしかたがないなと思って切符を買ってプラットホームで列車を待った。少しずつ太陽が傾いてきて、日差しに赤みが差してきた。5月の風が心地よい。

2012年5月18日金曜日

【西鉄貝塚線2012年5月】西鉄貝塚線に乗る(その1)



■博多に日帰り出張した
博多へ行った。もちろん仕事だ。香椎方面にあるとある企業を訪ねるというのがその目的だが、ついでに市内の得意先を数件回ってくること。そういわれて飛行機を予約した。そのころはものすごくブラックなくせに、文字の禁則処理もご存知ではない編集長のいる職場にわずかな期間だけ在職していた。しかも日帰りだ。

2012年3月11日日曜日

【2012年3月JRE185系PETIT撮影記事】「国鉄特急色」に翻弄される朝

特急列車を待避する各駅停車がやってきた

■朝の高崎線特急『あかぎ』号を撮りに
プラットホームに通過列車の案内放送が流れてまもなく、遠くのカーブを曲がってくる列車のヘッドライトが見えた。来たぞ、185系上り特急「あかぎ」4号!

2012年3月8日木曜日

【2012年3月】さよなら、485系電車『ホームライナー鴻巣3号』



■首都圏では貴重な「国鉄特急型」
国鉄特急色塗装、MT54主電動機と抵抗制御、方向幕、特急マークエンブレム、ダブルパンタグラフ……。こう書いただけでも2012年春のいまとなっては大変貴重な昭和な(国鉄好き鉄ヲタにとっての)国鉄的要素でいっぱいの、JR東日本新潟車両センター所属485系電車。この485系による臨時急行『能登』と、その間合い運用である『ホームライナー鴻巣』3号および『同古河』3号は、急行『能登』がJR西日本金沢総合車両所属の489系電車から置き換えられたあとに残された、首都圏で見ることができる貴重な国鉄特急形車両を用いた列車だった。

2012年1月24日火曜日

【西武新101系撮影記事】新年初のリバイバルカラー撮影



■271編成をねらう
の下にある駅に停まっている列車は私が立っている場所からでは、走り始めて踏切を越えてこちらに向かってくるまではよくは見えない。だから形式や塗装がわからない。でも私の予想が正しければ、こんどの快速急行はリバイバルカラーの西武新101系電車271編成が先頭に立つはず。まあ、リバイバルカラーではなくても新101系ならあたりだ。

などと考えながら病院裏のカーブで望遠ズームで構えながら狙いをつけていた。列車が駅を出て近づいてくるのが見えて……あたりもあたり、大あたり! 先頭はリバイバルカラーの271編成! よっしゃあ!

2012年1月19日木曜日

【KIEV-6S関連記事&秩父鉄道リハビリ鉄記事】デキ102+108の登場!

デキ102がデキ108を牽引して広瀬川原から出場

■KIEV-6Sを持って秩鉄に来た日の話の続編
1000系電車1003編成「オレンジバーミリオンII」と荒川桜堤の駅で交換する列車が遠くから見えて来たとき、いったいなにがきたのだろうと思い、目を細めた。クリント・イーストウッドが演じるダーティ・ハリーのように。

「さあ、やれよ。楽しませてくれ」"Go ahead, Make my day"というやつだ。

目を細めたのは、近づいてくる列車は水色の車体でヘッドライトがひとつ灯っているからだ。どうみても電気機関車(デキ)にしか見えない。けれど秩父党のみなさんならご存知のように、熊谷~武川には通常は貨物列車が来ないので、デキが走ることは少ないはずだ。SLパレオエクスプレスを広瀬川原からの出入庫時に牽引するデキ201ならば、SLパレオエクスプレス運転時に熊谷~広瀬川原で見られる。けれど、デキ201のヘッドライトは2灯だ。いま見えている車両のヘッドライトは1灯……デキ100形ということか。