2023年8月18日金曜日

【撮影術】三脚使用時に確実にぶらさない工夫の話 その2実践編

【はじめに】
三脚を使っているのにぶれる、そんな状況におさらばするための対策について今回は書く。あらかじめ注意喚起しておくが、今回もまた長いよ。Chu! 話長くてごめん。

真冬の秩父鉄道親鼻橋梁で終電の時刻を気にしながら星の軌跡と列車を撮った。
連続撮影したものをAdobe Photoshopで比較明合成(コンポジット)している。
こういう撮影では寸分たりともぶれてほしくない

■安定した場所に三脚を設置して各部のゆるみを締めること

ぶれをなくす基本中の基本は、三脚の設置場所に気をつけて三脚自体のゆるみをなくすこと。


設置場所はできれば舗装されているような、乾いていて固い場所にしたい。


そう書くとあたりまえのように思われそうだが、ずぶずぶと沈む濡れた土のような場所に仕方なく三脚を設置することや、浅い川の砂利のなかに置くこともあるかもしれない。それでも、できるだけ固い場所に設置しよう。


そして、あわててセッティングすると意外とどこかのネジを締め忘れることはありえる。これにも注意したい。時間の余裕を持って撮影できるように準備をしておくことも、ぶれ対策に役立つ。


石突が交換できるモデルなどはこの部分のゆるみにも要注意


石突(いしづき)を交換できる三脚もある。湿った土などに設置するならば交換用のスパイクを使うのもいいだろう。ただし、このスパイクは移動中は外しておこう。交換式ではなくスパイク収納式の場合は収納しよう。他人にぶつけるとあぶないから。


そして、石突部分のねじをしっかり締めること。意外とこれは盲点だから気をつけたい。

2023年8月17日木曜日

【撮影術】三脚使用時に確実にぶらさない工夫の話 その1選び方編

■「三脚を使えばぶれない」わけではない
夏場は三脚を使う撮影が増える。昼が長いにもかかわらず。それは、花火撮影や星景写真、空の動きをタイムラプス(微速度)撮影で記録する機会が筆者には増えるからだ。レジャーシーズンで冬よりも活動的になるから、ともいえる。いずれも、どれだけカメラやレンズの手ぶれ補正機構の性能が向上しても、三脚なしには写すことができないものだ。

たとえば筆者はタイムラプス動画を撮るのに動画モードではなく、静止画をインターバルタイマーを使って連続撮影し、それをつなぎ合わせる。だから、撮影時にわずかでも画面が動いてほしくはない。作例は15秒おきに1時間連続撮影した計240カットから作成したものだ。


ところが、ぶれに注意したいから三脚を使うのに「三脚を使ってもぶれてしまうこと」(正確には「ぶらしてしまうこと」)がある。エントリーユーザーには、もしかしたら意味がわからないかもしれない。