2017年2月12日日曜日

【真岡鐵道撮影記事】冬空のもと、「SLもおか号」走る


■少しずつ日差しが明るくなってきて
2月も中旬になり、日差しはあきらかに年末年始のそれとはことなりずっと明るい。明るさを増した日差しを受けて、あちこちでウメもさかんに咲いている。カワズザクラも咲いているというし、ロウバイも香りをただよわせている。それでも、穏やかな陽気に油断をして薄着で出かけると朝晩の冷え込みに震えることもあるから、油断はまだできない。それなのに、しばしば私は油断をして風邪をひく。それに、関東地方では降雪量は2月がもっとも多いのだ。春がやってくるまでは、穏やかに暖かい日と北風の強い日を繰り返しながら日々がめぐる。

1月は趣味の鉄道撮影にほとんど出かけられなかった。2月はそこで先日来からまたカメラを借りて撮影をしている。そうして週末に選んだのが真岡鐵道だ。昨年の夏から秋にかけて何度か通っていた真岡鐵道に、久しぶりに足を向けた。

■C12のほうが好きだがC11はひさしぶりでうれしい
真岡鐵道の「SLもおか」号の牽引機がどう決まるのかは寡聞にして知らない。秋の頃はC11325号機がJR大宮車両センターに検査入場していたこともあり、C1266号機の牽引する列車を撮っていた。この週末はC11325号機が牽引機として充当されて「おとちゃんいちごSL」のヘッドマークが掲げられていた。真岡鐵道公式Webサイトによればこのヘッドマークは2月18日と19日も掲示され、2月19日はC11325号機とC1266号機の重連運転だという。

そういうわけで、私自身はひさしぶりにC11325号機を撮った。けれど私はこういう、どんな列車が来ても構わないような、ディテールをつぶしてしまう撮り方をしているくらいだ。じつは当日に真岡駅で下り「SLもおか」号の下館送り込み回送列車を見てはじめて、あれ、C11325号機なんだ、と思ったくらい。そして、撮影した写真を見てそういえばデフレクターがあるから、そういえばC11325号機だったなあ、と感じる程度の鈍い撮影者だ。ヘッドマークが掲示されてもそれを活かしていないし。そう考えると、熱心なファンのみなさんにはもうしわけない。

■50系客車だからいいのかも
それでももちろん、50系客車を牽引して走るC11325号機の姿はとても魅力的で、行くたびに心打たれるのはほんとうだ。そして、もっと魅力的に撮るにはどうすればいいのだろう、とそのつど悩む。

たとえば、真岡鐵道所属の50系客車は電気暖房ではなく、原型の蒸気暖房のままだ。だから、冬のあいだに蒸気機関車からつながれている蒸気管から湯気がもれるのを目にすることがある。そんなシーンもうまく絵にしてみたい。


■真岡鐵道沿線は積雪することが少ないのだそう
さて、北関東でも同地はほとんど積雪をしないような地域だ。沿線在住のみなさんからの話を総合すると、さる金曜日には益子あたりでは3センチくらい積雪があったというけれど、土曜日にはもうすでに日陰を除いて溶けていた。この降雪後の好天に恵まれて空が青い。ついつい空にひかれて撮影すると、列車を撮っているというよりも「空模様を撮るのに列車を画面に入れた」写真ができあがったというわけ。

【撮影データ】
Panasonic LUMIX DMC-GX7 Mark II/LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH./Adobe Photoshop CC/Google Nik Collection Color Efex Pro 2

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